<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

断魂。

2023年02月06日 17時41分35秒 | Weblog

「清明」   杜牧

清明の時節 雨 紛々

路上の行人(こうじん) 魂(こん)を断たんと欲す

酒屋 何れの処に有るかと借問すれば

牧童 遙かに指さす 杏花(きょうか)の村

清明:二十四節気の一。春分の後15日目。太陽暦で4月5日頃に当たる。

牧童:牛飼いの少年。

杏:早春の花。白、または淡紅色の花を開く。果実は梅に似ているが梅より大きい。種は咳止めの薬になる。アプリコット。

欲す:もうすぐ・・・になろうとしている。

魂(こん)を断ず:元気が切れてしまう、くらいの意味合いだろうか。

イヤだな、やっと温かい清明の季節を迎えているのに、雨だ。しとしとと降って来る。人里離れた山道を長く歩いていると、いい加減気が滅入って来た。気を取り直すには酒が一番。牧場の少年に酒屋の所在を尋ねると、彼はずっと向こうの村を指さした。村は杏の花の盛りのようだった。そこだけは雨も上がっているらしい。

行ってみたくなった。白い杏の花の畑が広がる村へ。杏の花の咲き誇るところへ。四月は、しかし、まだ遠い。

今日の公民館詩吟教室でこの漢詩をお習いした。

詩を吟じながら、たちまち路上を行く人になってしまった。

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熱中虫。

2023年02月06日 17時31分20秒 | Weblog

お昼頃、畑に出た。低い丸椅子に座って、農具を右手に持って、高菜の畝の草取りに興じた。

草は寒い冬というのによく生える。寒さをものともしていない。ガッツなヤツだ。感心してしまう。

草が抜かれたところの凸凹の土を均等に平たく均した。これで出来上がり。胸がすっきりすっかりした。

このお爺さんに畑仕事をさせてやると、お爺さんはいとも簡単に虫になる。熱中虫になる。すぐ静かになる。

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掻き混ぜれば同質。

2023年02月06日 17時21分15秒 | Weblog

それもこれも、嬉しいことにしてしまう。大きな大袋簔袋に投げ入れてしまえば、背中に背負っているうちに、そこで搔き回されて、それもこれも嬉しいことになってしまう。十把一絡げだ。大雑把な男だ、この男は。

嬉しいことにも濃淡があるだろうが、掻き混ぜれば同質になるだろう。

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昨日は一日、明礬温泉に遊んだ。

2023年02月06日 17時08分47秒 | Weblog

昨日は、高原の風景を楽しむ余り、別府温泉まで足を延ばした。明礬温泉の露天風呂に遊んだ。湯が空の色をしていた。硫黄泉の硫黄の匂いに噎せた。露天は広々した岩風呂。檜造りの内湯もあった。

着ているものを脱ぐロッカーに戻ったものの、そのロッカーの所在が分からず、困っていると、親切な若者が来て、キーの番号を読み取ってくれた。助かった。風邪を引くところだった。若者の存在を有り難く思った。

夕方には我が山里に戻って来た。往復のドライブが5時間ほどになった。運転が苦にならない。

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今日はいい日になりました。なぜ?

2023年02月06日 16時47分41秒 | Weblog

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今日はいい日になりました。なぜ? 何があった?

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朝、目覚めて、N新聞を広げたら、そこにわたしの名前と投稿した作品がありました。

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ぎょぎょぎょっ。秋尾敏選の俳句欄の最前列に。

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これがその作品です。

餅搗きのはじめの蒸気鳥となる

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選者の選評までもかたじけなくして。

・・・寒気の中、臼に置かれた餅の湯気が固まったまま飛び立って行ったのである。「はじめの蒸気」に俳句的な省略があって斬新。

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嬉しい嬉しい。奇蹟がわたしにも起こってしまったのだ。

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いまは電動の餅つき器が餅搗きをしてくれるので臼は要らない。同じ器械の中で洗った餅米を蒸す。蒸し上がる。蓋を取る。すると蒸気が魔法の鳥になって一挙に天空に上って行くのである。ぐるぐる円を描いて。ふわわわっとばかり。そして極楽鳥は消滅する。ここから回転式餅搗きが始まる。

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暮れの我が家の餅搗き行事を俳句にしてみた。

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もう一度言う。今日はいい日になった。わたしが蒸気の極楽鳥に成った。興奮は夕方になっても収まらない。

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しかし、後にも先にもこの極楽昇天は1回きりだろうなあ。

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