1
山里のお爺さんは暇に任せて空想ばかりしている。いちにちぽかんとして遊んでいるよ。
2
これでいいのかなあ?
3
これでいいんじゃない。
4
「よくない」って言われたらどうしよう?
5
社会のために労働しなさい、って咎められるかも。
6
咎める人がいたら、「いっしょにどうぞ」って言って、誘って、空想の中へ入れてあげれば?
7
あったかい空想の中へ引き入れてあたたかくしてあげればいいんだよ。
8
この世はリアリテイ現実だけで構成されているところじゃない、と思う。
1
山里のお爺さんは暇に任せて空想ばかりしている。いちにちぽかんとして遊んでいるよ。
2
これでいいのかなあ?
3
これでいいんじゃない。
4
「よくない」って言われたらどうしよう?
5
社会のために労働しなさい、って咎められるかも。
6
咎める人がいたら、「いっしょにどうぞ」って言って、誘って、空想の中へ入れてあげれば?
7
あったかい空想の中へ引き入れてあたたかくしてあげればいいんだよ。
8
この世はリアリテイ現実だけで構成されているところじゃない、と思う。
1
マリア様みたいな天使に抱き取られたらこんな気持ちになるのだろうか。
2
天使は空気いっぱいの雲みたいに「ぶゆぼゆゆよん」としているだろうから、わたしも同じく空気いっぱいの雲みたいになって「ぶよぼよゆよん」しているのかもしれない。
3
雲が雲を抱擁しているみたいなものか、だったら。
4
「ふにゅふにゅにゅっ」もしくは「くしゅくしゅく」て音がするんじゃないのかな。
5
いつかどっかできっとこうなるよ、しかし。ほんとうにこうなるよ。
1
「有り難う」がちょくちょくちょくちょく出る。
2
口をついて出る。ぶくくさぶつくさ。音声にならないときが多い。
3
誰も居ないときに、これが出る。泡あぶくみたいに出る。
4
だから、誰かに向かって言っているのではなさそう。
5
何が有り難いのか。それも分かっていないらしい。
6
「有り難う」をいうたんびに有り難くなる。
有り難さの温度が高くなる。
7
「わたしが今此処でこうしてわたしでいる」・・・そんなことが、どうやら、この男をそんなあたたかい熱のある感情にさせているらしい。
ああ、楽しかった楽しかった楽しかった。まだ楽しい。
*
興奮している。
*
こんな楽しいことがあるんだ、この世には。
*
一人遊びは楽しい。楽しくなる瞑想をしているだけだけど。
*
空想のクレヨンで未来を明るく楽しく描く遊び。未来へ行って楽しんでいる遊び。ウキウキわくわくの遊戯(ゆげ)瞑想。
*
未来へ行ってそこで自由に遊ぶ。人間にはこんなことも許されている。
東から昇って来た太陽。日射しが明るい。天地が照らされてまぶしい。空が青い。それだけでほっとする。
降りていた霜も解け出した。畑に列んで身を縮めていた小松菜も背を伸ばす。高菜も九条葱もこれに倣う。
風はない。今日はずっと上々のお天気らしい。お昼には15℃ほどまで上がるらしい。寒さがやわらぐだろう。