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昭和も遠くなりにけり・・・

2007-05-01 00:01:00 | 日記・エッセイ・コラム

 昔は「明治は遠くなりにけり」という言葉がありましたが、平成も19年経てばさすがに「昭和も遠くなりにけり」と思わざるを得ません・・・(-_-;)
 何だか時間だけが早く過ぎ去ってしまったような気がします。

 近所の「小湊鉄道」は時間が止まったかようにいつでも「昭和」のノスタルジアを味わうことができるのですが、JRでは最後まで残っていた「昭和」が消えようとしているところがあります。

 それは・・・・岩手県の岩泉線(茂市~岩泉 38.4km)。
 線路と平行する国道340号線の道幅が狭く、大型のバスが通れない理由で廃止を免れ、1日3本だけの寂れた路線。
 車両は小湊鉄道と同じく昭和30年代に造られたもので山陰本線でも活躍していた。
 最近は、4月17日のブログに出ていたとおりの赤とクリーム色のツートンカラーに復元し、活躍中。
 「昭和」にふさわしい路線だったのですが、水郡線(水戸~郡山 142.4km)に高性能の新型ディーゼルカーが導入されたため、過剰になったディーゼルカーを岩泉線に譲るらしいです。

 岩泉線とはどんなところなのか、ちょっとだけ紹介しよう。
Iwaizumi10 デジタルカメラの撮影日は2001年10月8日、秋の連休にふらりと岩泉に行ったときの写真。
 ここは岩泉線始発の茂市駅から出て1つ目の「岩手刈屋」駅。
 連休最初の日だというのに、ご覧のとおり閑散していました。

 その次の駅は「中里」駅。京浜東北線にも「上中里」駅がありますが、大きなギャップですねぇ・・・。

Iwaizumi12  上の岩手刈屋駅に似ていますが、「岩手和井内」駅。
 朝の1本だけ通勤・通学客のために宮古から直通で岩泉線に入り、ここで折り返すディーゼルカーがある。
 (しかも朝の6時33分に着き、わずか5分後の38分に折り返し)
 ここの駅までは1日4本だけど、この先からは1日3本の超閑散路線。
 昭和の風格が漂う駅舎、駅長室、事務室、出札窓口跡が見られ、たくさんの駅員さんが駐在していたことが伺わせます。

Iwaizumi11  岩手和井内駅前の「きくち商店」。
 訪ねたときは閉まっていました。
 古いよき時代の雰囲気が漂うお店、今でもやっているのだろうか?
 

Iwaizumi13 日本一秘境駅、 「押角」駅の入口。
 「←押角駅 Oshikado station」の看板を見落としてしまうと、通り過ぎてしまいそうな場所にありました。


Iwaizumi14 駅に行くのに、この橋で渡らなければならない。
 それにしてもその橋は手すりが片方しかなく、すごいですね・・・。
 


Iwaizumi15  階段を上ると見えるものはレールしかなく、左を振り向くとホームらしきものが見えました。
 ただの板張りでした。


Iwaizumi18 押角駅時刻表、地元の利用者なら暗記できそうです。
(と言いつつ、民家など全然見当たらないけど・・・)
 今でもちゃんと駅として停車しているのだが、いったい、どんな人が利用するのだろうか。
 DoCoMoが「全国のJR駅に携帯電話がつながるようになります」と公約のとおりにこの周辺に基地局を設置。
 もしかしたら、通話、メール、iモード送受信の実績がないかも・・・。

Iwaizumi16_1 駅の近くにあった、廃屋。
 ここでもDoCoMoのアンテナがバリバリ3本立っています。
 (実際に調べに行ったわけではないけど、DoCoMoのエリアマップで確認済み)

Iwaizumi17  おそらく廃屋になってから3、40年経過していると思われるが、人がなかなか踏み入れない秘境なのか、ほぼ当時のままで保っていました。
 固定資産税の評価額がゼロに達しただろうか、持ち主に納税義務はないみたいだが、もう少し手直しすれば、また住めそうな家。

 「ちょっとだけ」が長くなってしまいました。
 今の季節、岩泉線はお勧め。
 1日3本しかなく、往復するのは非常に退屈するかも知れませんが、盛岡駅から龍泉洞行きなら何本かあるので、行きはバス、帰りは岩泉線といったような組み合わせもよいかも知れませんね・・・。

コメント
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