児童室で興味ありそうな本を見つけました。
「平和・環境・歴史を考える 国境の本 2 日本の国境」
出版社:岩崎書店 価格:2,800円 ISBN 4-265-02612-5
そのなかで最も興味があったのは最東端と最南端。 日本最南端の沖ノ鳥島(小笠原村)
左の写真は本来の姿。
東京から南へ1700キロ離れていますが、この島が波に削り取られてしまうと、日本の排他的経済水域が狭くなってしまいます。
満潮時でも水面に沈まないという国際法により、正式な島としてみなされているそうです。
右の写真は水面上から出ている島の部分を残し、1989年にコンクリートや消波ブロックで囲む工事が行われた後。
2004年に中国が「この沖ノ鳥島は島ではなく岩だ」と主張、日本政府はそれに対抗するかように今年3月に太陽のエネルギーを利用した発光ダイオード式の灯台を設置。
航海図に(正式に)「沖ノ鳥島灯台」と載せられるためだ。
「東京都小笠原村沖ノ鳥島1番地」の住所プレートも設置、さりげなく日本領土だとアピールしているみたい。
その周辺に海上アパートらしきものが建てられているのですが、これは沖ノ鳥島を守る海上保安庁の監視所兼用住居用になっているとのこと。日本最東端の南鳥島(小笠原村)
北海道の根室半島にある納沙布(のさっぷ)岬に「本土最東端」の碑が立っているのですが、東京から南東に約2000キロ離れた南鳥島にも「日本最東端」の碑。
この島でも戦前までは北硫黄島、硫黄島と同じように人が住み、漁業やヤシの栽培が行われていたそうです。
敗戦により、小笠原諸島はアメリカの統治下に置かれましたが、1968(昭和43)年、日本に返還。
旧島民がこの地に舞い戻ることはなく、気象庁、海上保安庁、海上自衛隊員とか限られた職員しか入れないとのこと。
そこでも小笠原村に属し、もちろん日本標準時間に準拠しているわけだが、東経153度59分だとしたら、計算してみたら3時38分日の出(千葉4時30分)、日の入り18時06分(千葉18時42分) 5月22日現在
南鳥島の夏至は3時前に明るくなりそうですね。
・南鳥島気象観測所
・気象庁(東京都内アメダス)南鳥島観測所のデータ付き