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★祝☆? 京義線&東海線試運転

2007-05-18 00:44:02 | 日記・エッセイ・コラム

 2007年5月17日(木曜日)。
朝鮮半島の両国にとっては歴史に残る記念すべき1日となりました。
 NHK手話ニュースでボリボリさんが話されましたとおり、分断後57年ぶりに南北の鉄道が本日限りの試運転で往復。
 韓国では歓迎ムードの漂うさなか、拉致事件がまだ解決できていないのに、そう簡単に往来できるもんか!と拉致被害者の家族の方々が反対する場面もありました。
 
 テレビでは軍事境界線を越え、北朝鮮の開城(ケソン)駅に到着、関係者のみで交流食事会、わずか1時間半の滞在で韓国に戻ったそうです。
 5月17日(今日)だけの試運転でしたが、定期的に運用されるのはまだ未定。
 いつかは日本人も含む拉致被害者を乗せ、この京義線で帰ってくるに違いない。

 テレビではあまり取り上げられていなかったが、東海(トンヘ)線も試運転が行われた。
東海線の文字を見ただけでJR東海線を連想してしまいますが、朝鮮半島から見れば東側の海、すなわち「東海(トンヘ)」。日本から見れば、日本海側にあるところですね。

Korea42  京義線終着駅の臨津江(イムジンガン)駅。
駅名の看板では次は平壌になっているが、事実上は非武装地帯の中にある都羅山(トラサン)駅。
 韓国人が乗れるのはここまで、次の都羅山駅に行きたければ、日本人も含む外国人のみ。発車する前にパスポートチェックされます。

Korea44 この先は非武装地帯。
 一般の韓国人にとっては最北端。
 そこに立っている男性は・・・・友人のヨングク君。
 (韓国の俳優ではなく、日本人で~す)
 冬のソナタに出ていた俳優にそっくり、韓国人に間違われやすいので勝手に「ヨングク」と名づけてしまいました。(笑)
 ヨングク君はその風景を見て何を思い馳せているのだろうか・・・?

 ちなみに 「失郷老人(故郷を失った老人)臨津閣(北朝鮮を望める建物の名前)追慕(遠く離れて会えない人を懐かしむこと)行事 統一を祈念します」と書かれています。

Korea43  臨津閣の近くにある北朝鮮資料館で見かけた、韓国の子供が「今、わが国はひとつ(イセ ウリヌン ハナ)」と統一を願う作品。

 
 

Korea45  どうしても最北端の都羅山駅に行きたくてリベンジ。
 その男性は誰かって、私なんです(笑)
 顔を見せなくてごめんなさい。
 ここから北朝鮮までわずか数キロ、開城までわずか17.8キロ。
 南北のレールはすでに連結工事完了、北朝鮮が鼻の先にあるのに、行けなくてもどかしい思いをしている私。

Korea46  都羅山駅の中にあった、「ユラシア(ユーラシア)横断鉄道」図。
 レールはすでに連結しているのだが、定期的に往来できていれば、釜山からヨーロッパまで1本のレールで結ばれていることになる。


 戦前の大日本帝国時代、東京駅で「平壌まで」と言えば、「東京から平壌ゆき 東海道、山陽、下關、關釜、京釜、京義 経由」といったように1枚のきっぷで旅が出来たらしい。
 大日本帝国時代のソウルは「京城(けいじょう)」と呼ばれていたので、韓国における「京」の字は日本統治時代の名残だろうか。
 JR旅行センターでソウルまでのきっぷが買えることはご存知でしたか~?
 JRから私鉄への乗り継ぎ切符みたいに「東京都区内→ソウル」といったような発券はできないが、「日韓共同きっぷ」で東京からの新幹線、関釜フェリーまたはビートル(博多~釜山の高速船)、韓国高速鉄道(KTX号)といったように1枚のきっぷで行けるのです。
 飛行機を使わない海外旅行になるわけで、時間もかかりそうですねぇ・・・。

 京元(キョンウォン)線の乗車したときの写真がなくてもったいないことをしてしまいました・・・。
 文字通り、京城(ソウル)と北朝鮮の元山(ウォンサン)を結ぶ路線で、韓国側は新炭里(シンタンリ)駅が終着駅。
 地下鉄1号線で護政府(ウィジョンブ)駅まで行き、京元線のディーゼルカーに乗り換え。
 護政府駅周辺では前線を守る迷彩服の軍人さんをたくさん見かけました。
 38度線を越えていても、大極旗(国旗)みたいに真ん中の線がS字のようにはみ出ていると同じようにれっきと韓国領。
 始発から1時間半も揺らされ、やっと終着駅の新炭里駅。
 ホームの先に鉄路が途切れているのが見える。
 都羅山駅は軍事関係の施設やらで物騒なところだが、ここは静かな山間。
 もっと周辺を探検すればよかったのに、ハメをはずさないように慎重に行動。
 民家や小さなお店、温泉マークの民宿らしきものも見かけたが、ここで泊まるとJASの映画みたいに南北の兵士がお互いの敵地で交流を深め、このあたりに北の兵士が訪ねてきて私を連れて行かれそうな気がする(まあ考えすぎか)ので、ソウルに引き返してしまいました。

コメント
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