2003年~2004年頃に日本テレビで放映された「イマイと申します。―架空請求に挑む、執念の報道記録」の内容を本にしたものが図書館にあるのを見つけ、借りてきたことがある。
今はもう手元にはないけど、架空請求された視聴者に代わり、業者に積極的に電話をかけまくり、電話で教えられた事務所まで押しかけ、どんな人がやっているのか、どんな手口で請求をしているのか明らかになっていく内容。
電話のやり取りも業者の言い分で理解に苦しむところやわけのわからない話に対しても、おとぼけを交えながらのやりとり、業者の稚拙なコミュニケーションで核心を引き出す話術。
昨日押しかけてきた業者も契約辞退表明をはっきり出したにも関わらず強引に押しかける常識破り。
問いかけに常識範囲内で回答のやりとりだと延々と1時間近く粘り続けてしまうが、「イマイ」みたいに常識破りに常識破りの回答だったら、すぐには帰ってくれたかも。
また来て欲しくない業者だけど、シミュレーションしてみました。
1.設備などはK社所有のものでT社は全く買い取る意思はない
「設備はすべて私の所有かとカン違いし、おたくのを契約してしまったのだけど、あとでよく調べたら、すべてK社のものになっていたのですよ。
物事を進めるには、何かも順序があるのですよ。
K社の契約書では、契約開始から15年以内に契約解除をすれば、設備を買い取って戴くことになっていると書かれてありますよね。支払うつもりはあるのですか?
支払うつもりがなければ、ここにある設備をぜ~んぶきれいに取り外して、K社に返すのが筋なんですよね。
ガス管はもう土の中なので、その取り外しは必要ですな~。
おたくだけでは取り外しができないのなら、うちの家を作ってくれた工務店に依頼して、ショベルカーで壁を取り外したりする必要があるので、見積書をもらわなくてはならないのですね。
ここに取り付けてくれるのはありがたいだけど、その工事費はすべておたくがやってくれればね」
2.法務部内の弁護士を立てる
「えーっ!裁判になるのですか?被告人は誰になるのですか?
私が被告人に!?契約してからわずか数日間で解除なのに訴えられるのですか~?
おたくの会社の組織の中に「法務部」っていうのがあるんだよね。初めて聞きました。
この間もらったパンフレットの組織図には載っていました?
どれどれ?
裁判になるのなら、私にも弁護士に会わなければならないのですね。
その弁護士の所属する法律事務所はどこなんですか?
その所在と氏名と電話番号は?会社に帰って調べるっていうのはおかしいですよ。
今すぐ電話でもして所在を明らかにしないと・・・」
こんな感じだったら、1時間粘るところが10分程度ですぐ引き下がってくれそうな。
ハイエナという獣はご存知ですか・・・?
日本ではあまり馴染みのない獣だけど、ライオンが仕留めた獲物をスキを見て奪い取る、小型の動物。
パチンコ屋でも「ハイエナ」は存在。多額の投資をしてもなかなか当たらずに帰る客を狙い、帰ったらその台で打ち込み、少ない投資で大当たりを狙う客のこと。
まさか、ガス業界でも「ハイエナ」がいるとは思ってもみなかったので本当に呆れてしまいました。
パチンコ屋で空きの台があっても、どのくらい投資したのかチェックするために通路でウロウロしている客がいれば、間違いなくハイエナ。
狙っていた台が大当たりになっていれば、ハイエナは諦めて帰るということが多い。
今回の件でいろいろ調べたところ、建築時にK社の投資で施工や設備を無料でハイエナし、プロバンガスだけで供給ということになっているので、辞退の意思表明を出したというのに、2回も訪ねてきたのですよ。
1回目は契約撤回通知を受け取った朝。
ハン尚宮(母)が外でお掃除している間に訪ねてきて、会釈だけで帰っていった。
2回目は私の在宅時間を狙った夕食後の7時半頃。
「来たけど、すぐに帰ったよ、もう諦めてくれたのかしら?」とハン尚宮(母)の話で安心したのもつかの間、「ピンポーン!!」と来客を知らせるチャイムにドアフォンの画面にハイエナの顔が映った。
「うわっ!またあのハイエナが来た!!」かと思っても居留守を使うと、あの執拗な態度から見るとまた来るに決まっているので、出ないわけじゃない。
T社:「K(従来の契約している)ガスから契約解除の通知をまだ受け取っていませんが、サインしましたか?」
<はあ?契約解除通知を出したから、こうして来ているんだろうか、おめぇは?>
「昨日、K社から色々説明を受けましたので、そのような結果になったわけです」
T社:「でも、おかしいではありませんか?・・・・・・・うんぬん・・・・・・・・」
「ガス設備などが全て私の所有のものだと勘違いし、契約したわけですが、いろいろ調べてみると、ガス設備はK社所有のものであることがわかり・・・・」
私もT社も用紙にカキカキカキカキ・・・・・・とペンを走らせる。
<お、おめぇよ、聴者の男性は相手がろう者で筆談を嫌がるというか苦手な人がほとんどだというのに、一生懸命に書かなくてもいいじゃない!?>
私が書き終えると、向こうからコメントの横やり、そうしているうちに話が平行線に。
T社:「でも、おかしいじゃないですか?K社は工務店と一緒になり、違法な価格で売りつけているのですよ」
<はぁ、頑張って工務店と提携を作ればいいじゃない!?>
「ガス価格は、平成9年からの法律改正で自由化(あらかじめホームページでいろいろ調べておいた)になり、業者ごとの価格が決められているのは仕方がないことです。たとえば、ガソリンの給油所ごとの価格がマチマチになっていると同じです」
私もT社も用紙にカキカキカキカキ・・・・・・とペンを走らせる。
T社:「こうなってしまっては、法務部の弁護士を立て裁判になるかも・・・」
「原告はT社で被告はK社ということで決着をつけてください。私はその結果を見てどちらかにするか最終的に決めたいと思います」
急に話をコロコロと変え、平行線に振り出し。
やっと諦めてくれたのか、帰ると話が出たとき
「この間、パンフレットをいただきましたよね。経営がしっかりしておられるのに今回は残念だと思います」と締め出し。
一発で撃退すると逆さ恨みがこわーいし。
時計を見たら、8時22分。つまり、50分間も粘り続けていた・・・・。
昨日来たK社も筆談で説得。これも1時間近くかかった。
聴の男性はお金にからむと筆談がスムーズなのは不思議。
プロパンガスの適正価格など、いろいろなホームページで調べたところ、単価は情勢により変動するもので、恒久的に単価が決められているかように見せかける業者の料金表は騙しのテクニックのひとつで、いったん契約してしまえば、もうこっちのもの。
一定期間を過ぎてしまえば大幅に値上げといった目論みだそうです。
ガス料金なんて、公共料金だと勘違いし、どの業者でも信頼できるものと思いきや、プロパンガスはガソリンの燃料と同じく民間のサービスだったのです。
ガソリンスタンドはいつも入れているブランドにするか、あっちのほうが安そうだとクルマで移動しながら決められるが、プロパンガスは1つの業者しか契約できないので、業者の見極めが必要ですね。
もう懲り懲りです(T_T)/~~~
今回の経験で、2度と訪問販売に応じるつもりはないです。
皆さんもそういう訪問販売に十分留意してください。
ちゃんとした身なりに名札を装着してでも、頼んでもないのに突然やってきては疑うべきです。
一発撃退すると、また執拗にやってくる可能性もあるので、うまく追い出せば大丈夫のようです。