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時刻表1000号物語

2009-05-23 00:13:48 | 日記・エッセイ・コラム

09051230001 故郷の山口県・山陰本線沿いに住んでいたころの話になってしまいます。
 年に1回のダイヤ改正を楽しみに改正号の時刻表を買ってきては一喜一憂していたころを思い出してしまいました。
 首都圏はわざわざ時刻表を買わなくても待てばすぐ電車が来てくれるのに、田舎は1時間ないし2時間に1本。
 今度はきっと増発するかな?と思っても、数分違わないだけなので、しょっちゅうがっかりしていました。
 当時は時刻表を見なくても全て暗記してしまったのか、10年前に比べるといくつかの変更点が見られました。

 JTB時刻表が999号になったのは4月、目を引くような銀河鉄道999の表紙になっていました。
 5月号は別冊特別付録の「戦後復興初編集 全国鉄道路線図」もついていて、とても興味深い内容。
 09051230002          
 この時刻表の創刊号は、大正14(1925)年4月号の「汽車時刻表」。
 本文は創刊号から1000号までの表紙が載っています。
 昭和19(1944)年から昭和20(1945)年の戦時中でも発刊し続けたが、冊子ではなく紙1枚だけのものや、通巻番号をもとに捜索中だったり、不明だったり・・・。
 
 表紙だけではなく、昔の路線図や時刻表編集部で正確な図面作成方法などなど・・・読んでいて楽しい本でした。

 創刊号に載っていた、東京から東海道・山陽・九州方面の時刻表は・・・(大正14年)

 列車番号1【特急】 グリーン車・A寝台・食堂車・展望車 連結
 東京 8:45  → 横浜9:26 → 名古屋16:37 → 京都  19:30 → 大阪 20:20 → 岡山 23:55 → 広島 3:44 → 下関 8:30
 (主要駅のみ)
 列車番号3【特急】も下関行き、全席指定・食堂車 1号より30分の差で運行

 東京から下関まで1000キロ、特急なのに24時間。
 東京から小笠原・父島までも同じ距離、「おがさわら丸」で25時間半。
 大正14年は「特急」と名乗っていても、「おがさわら丸」とあまり変わらないくらいの時速40キロだったかな。

 ここからは未来の時刻表。平成23(2011)年春から運行予定
 
 列車番号1101A 【さくら101号】
 新大阪 10:00 → 広島11:30 → 小倉 12:22 → 博多 12:43 →(新鳥栖・久留米・筑後船小屋・新大牟田・新玉名は通過)熊本13:29 →(新八代・新水俣・出水・川内は通過)鹿児島中央 14:03

  創刊号に載っていた、東京から東北・北海道方面の時刻表は・・・

 列車番号203【急行】 グリーン車・A寝台・食堂車 連結
 上野 13:00 → 大宮 13:40 → 宇都宮 15:30 → 福島 19:29 → 仙台21:25 → 盛岡 1:34 → 八戸 4:24 → 青森 6:30
 列車番号 3 青函連絡船/急行
 青森 7:55 → 函館 12:25 (ここまでは船)
 函館 13:17 → 小樽 21:26  → 札幌 22:14 → 根室 15:49  (急行)

 今の時代、上野を19時3分発の「北斗星」に乗れば、札幌には翌日の11時15分到着。(およそ16時間)
 大正14年は函館に辿り着くのに24時間、さらに札幌まで34時間。

 東京10:00 → 母島 (翌)14:40(おがさわら丸とははじま丸)
 計算してみたら、28時間40分。比較してみると昔は東京から札幌に行くのに母島に行くより長かったみたい。

 ここからは未来の時刻表。平成28(2016)年から運行予定 

 列車番号201B【はやて201号】

 東京10:00 → 仙台 11:34 → 盛岡 12:16 → 八戸 12:46 → 新青森 13:06 →(奥津軽・木古内は通過)新函館 13:45 

 東京からわずか3時間45分で北海道の大地に踏むことになりそうです。

コメント (2)
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