台風が頻繁に来るせいか、2階建ての民家があまりないのが沖縄らしい。
那覇市も高くて20階程度のビル、モノレールのホームから見下ろすと、どこかの外国情緒が漂うような雰囲気。
アメリカやアジアなどの外国文化も入り混じっているので「チャンプルー文化」と呼ぶこともあるそうです。
まだ夏のような風景ですが、撮影は9月28日の朝。
ブロック塀にカラフルなペンキを塗ったうえに短歌らしきものが書かれていました。
奥育ち
恵も豊かなうぶすなの
山の清気に育まれ
意気をほこりの
ヤレサノ奥育ち 娘十八 茶の芽頃
茶摘小唄も 高らかに
つめよ 育てよ
ヤレサノ奥育ち
「奥」出身といっても、緑茶の名産だし、郷土に誇りを持てという意味でしょうか。 奥共同売店。
集落の住民たちによって、出資、運営されている店舗です。
創立は1906年(明治39年)。
1954(昭和29)年に道路が整備されるまでは、陸の孤島状態。
そのため、昔は電気の発電施設、精米所、酒造工場、雑貨、食料品、ガソリン、灯油、貯金や貸付を行う金融まで何でもそろう、「よろずや」だったそうです。
共同店の目玉商品は「奥みどり」の緑茶。
種コーナーに行ってみると、沖縄と銘打つ「大根」と「人参」を購入。
沖縄の種を本土で育てられるかどうか、来年検証してみることに。
上から奥集落の様子を見たくて、階段をのぼってみようと思ったのですが、親はこんな秘境に興味を示さなかったみたいなので、断念。 ここは「奥」と同じく国頭(くにがみ)村内の国道58号線沿い、茅打ちバンタ。(バンタとは沖縄言葉で「崖」を意味します)
わざわざ山登りしなくても、駐車場からほんの少しだけ歩くとこんな風光明媚な風景。
展望台からは宜名真(ぎなま)漁港がよく見えます。
まるで母島の沖港を思い出せるような風景。
海面は珊瑚礁が広がっているのが見えます。
さすがに沖縄の海、小笠原と同じような風景でした。 苦労しながら山に登らなくても、この風景はまるで母島の乳房山。
亜熱帯の植物ばかり目立っています。
ここに来ると沖縄から小笠原に一瞬移動させられたような気分をさせてくれます。
沖縄から母島までのアクセスは・・・・
那覇空港~羽田空港 航路 1687.0キロ
羽田空港~浜松町 16.9キロ
竹芝~二見港(父島) 1000キロ
二見港~沖港(母島) 59キロ
合計 2762.9キロ。
朝一の飛行機でも羽田空港に到着するのは10時20分なので、「おがさわら丸」には接続不可。
前日のうちに出発、2日目に乗船、3日目に小笠原。
沖縄県の隣は東京都のはず、同じ国内なのに3日かかるとは・・・。
(※沖縄県北大東島・南大東島のテレビは小笠原中継所を経由するため、首都圏と全く同じ番組。天気予報も関東地方の地図)