名護市の海中公園から一転し、深い森にやってきました。
1日目の国頭(くにがみ)村に戻っています。
2日続けて遠距離の同じ方向になぞ行かなくて済むように、「奥集落」の次は「やんばる学びの森」にする予定でしたが、毎週月曜定休。
3日目の火曜日に組み込んでしまいました。
ブナセ海中公園を出発するときに「これから向かうところは遠いです」とあらかじめ告げておいたので、またどこか変な場所に連れて行かれるなと察していたらしい。
「やんばる学びの森」は本島北部の東側なので、国道331号線に左折し、東村へ。
秋だというのに、緑濃いやんばるの山々が迫り、県道70号線に右折すると右手は海。
すれ違う車もだんだん少なくなり、沖縄伝統住宅もまばらになる。
日本一超ミニ自治体の青ヶ島村、小笠原村でも通じるはずの携帯電話も「圏外」の表示が・・・・。
ハン尚宮(母)いわく「こんな秘境で昼食なんて、大丈夫なのかい?」と不安になったらしい。
でも、事前にリサーチしたところ、昼食の心配はしなくてよいことになっている。 やんばる学びの森はあまり目立たない場所にあるため、カーナビより看板の表示に従い、たどり着きました。
スタッフは20代の若い人ばかりでした。
こんな秘境だというのに、よほど自然が大好きな方でしょう。
カフェのメニューを見たところ、「野菜たっぷりカレー」の1品しかありません。
とても美味しくて平らげてしまいました。
真ん中の緑色は「シカクマメ」。
初めて見たのは今年の夏、父島のユースホステルで出された夕食。
ヘルパーさんが料理の説明をするときに「これは何だかわかります?」と聞かれました。
とっさに「オオタニワタリ」と答えてしまいました。
見た目はオオタニワタリ(青ヶ島でよく見かけます)に似ていますが、全く別のもの。
「似て非なるものですが、シカクマメ」と教えてくれました。
調べてみると、熱帯アジア原産のマメ科植物。国内では小笠原や沖縄でよく栽培されているそうです。 美味しいカレーをほおばりながらスタッフに聞いてみた。
スローテンポに配慮し、「散策コースは急こう配や段差はありませんか?」
「あんまりないですね。460mコースでしたら、1時間くらい」
まさしく、子供からお年寄りまで楽しめる「森」でした。
散策コース入口の右手に映画「ゲゲゲの鬼太郎」のセットで使われたハウスが建っています。 ハウスの内部。
窓ガラスもありませんでした。
鬼太郎さんって、マンガの世界だけかと思ったら、忠実に再現したものだそうです。
こういう家で暮らしていたのですね。
1泊してみたいですけど、宿泊施設ではありませんでした。 森に一歩、踏み入れると・・・・
母島(小笠原村)の南崎遊歩道の香りがしました。
空気も、南崎遊歩道に似ていました。
懐かしい「におい」でした。
こういう「におい」を嗅いでいると、小笠原に帰りたくなってしまいます。 マイナスイオンたっぷりの橋。
わずか460mとはいえ、1周するのに1時間近くかかりました。
ハイキングが好きな方は460mコースではなく、2キロコースをお勧めします。