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収容所に生まれた僕は愛を知らない

2010-04-07 00:53:53 | 日記・エッセイ・コラム

P4030011_480x360  著者が韓国人なので、どんな内容なんだろうと中身を見たところ、北朝鮮政治犯収容完全統制管理所出身、命がけの脱北までの生い立ちが書かれています。
 生まれてから1つも犯罪を犯したわけでもないのに、両親が政治犯だからといって、管理所で卑劣な暮らしをしている人たちが何万人もいる。

 本書を読んでいるうちにとても信じられない話が身近な隣国で、当然のこととして現在も継がれています。
 
 収容所に生まれた僕は愛を知らない
 著者:申 東赫(シン ドンヒョク) 日本語訳:李 洋秀(イ ヤンス)
 出版社:KKベストセラーズ
 発刊年:2008年3月
 定価:1600円+税
 ISBN:978-4-584-13061-2

 今から10年くらい前、実家(山口県)の対岸は釜山。パスポートさえ持っていれば、手軽な海外旅行。
 最初は帰省のついでに釜山で異国情緒を味わってばかりでしたが、韓国に慣れると今度はソウル。さらに北朝鮮に行ってみたいと考えたこともあったが、日本との国交がなく、ハードルが非常に高いところでした。
 韓国の最北限に行ってみようと、あらゆる公共交通機関を使って北朝鮮に接近してばかりの旅が続きました。

201004070001  ソウル駅の京義線改札口。
 撮影日は2003(平成15)年7月。
 上の電光案内板の表示は
 「????   ??? 9:10 
        ?  ???」
           「臨津江(イムジンカン)行き  各駅停車 9:10
              切符確認中」
 最近、韓国語やハングルに触れるチャンスが減り、少しずつ忘れてしまいそう・・・。

201004070002  最北限の終点は臨津江(イムジンカン)。
 9時10分発のディーセルカーは臨津江行きと表示されているが、実際は韓国側の終着駅の都羅山(トラサン)行き。
 この先は民間人統制区域に入るため、兵士が列車に乗り込み、韓国人が乗っていないかパスポートチェック。
 韓国人は民間統制区域への立ち入りが禁じられていますが、外国人は許されるそうです。

201004070003  非武装地帯。
 ここから南北双方2キロ幅なので、2キロ先は実質、北朝鮮領。
 北朝鮮に憧れつつ、板門店(パンムンジョム)の軍事境界線の上を跨いだり、望遠鏡で北朝鮮の開城(ケソン)の街並みがくっきり見えるオドウ山展望台に行っていましたが・・・・この本であまりにも残酷な内容に衝撃を受けてしまいました。韓国と同じ陸続きだというのに、ギャップがあまりにも激しすぎるというのが直感的な感想です。

コメント
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