部屋の中に使わないモノがいっぱいあって、お困りの方がいっぱいいと思います。
幼い頃から「モノを大切にすること!」と教えられてきた世代の方々はきっとモノに囲まれているでしょう。
物質に乏しかった戦時中の教育が今に引き継がれているように感じています。
本棚に本がいっぱい溢れているのは、古本として処分すると、知識として吸収されることがなくなり、自分が無能な人間になってしまうと恐れるからでしょう。
キッチンも調理道具があふれかえっているのは、とても美味しい料理を作りたいからといらぬものまで買ってくるでしょう。
友人や人からもらった「モノ」は自分のニーズにあってしまえば、喜んで受け入れるのですが、自分の欲しがっていたモノではなく管理が面倒なものもあります。それを捨てるのは、もらった人に悪いからといつまでも取っておくでしょう。しかし、「モノ」は相手の分身ではありません。お気持ちだけは受け取って、「モノ」は必要な人にあげたりするのも大丈夫。
引越しのときに「使わないもの」が山ほどあり、クリーンセンターに何回も往復して処分したという経験もあるので、これ以上、モノを増やすことはしたくない。かといっても、誘惑に負けていらぬものを買ってしまうこともあります。
この本はうまくモノが捨てられる方法が書かれてあるので、納得しながら処分できるかと思います。
伊豆諸島の島々も高速インターネットが導入されているので、島ではなかなか買えないインターネット上にも「何円以上の買い物は送料無料!」とか買いたくなるような仕掛けがいっぱい。
送料無料になるまで一定の買い物をして、クリックボタンを押せば船に積んで配達されます。簡単に買い物ができると、次々とモノがあふれてしまいそうですね。
そうやって無制限にモノが入ってきて、片づけや掃除、収納に困る毎日を送るハメに・・・。
絶対にモノを買わない!!ではなく、モノがないとどうしても困ってしまうモノに限って買い物すれば、節約につながるし、毎日の暮らしが豊かになるのでは・・・、と思います。
たとえば、ホテルでもらった1人分のシャンプーやリンス。来客に備えてとっておこうと思いつつも1度も使わずにため込むケース。「使うかも知れない」が1度も使わなかったということも多いですね~。
使えるモノでも2,3年以上使っていなければ、ガラクタに等しい。一度まとめて捨てるのに抵抗感がするなら少しずつ出せばよいかな。
1番不思議なのはドックおじさん(父)。ハン尚宮(母)は山口の田舎からここに転居する前に半年かけて「転居先に送るモノ」と「使えるモノでここに残しておく」「廃棄処分」といったように少しずつ整理をやっていたそうです。
ところがドックおじさん(父)は「自分のモノ」とはいえるものは少なく、衣服などはハン尚宮(母)の管理する官給品だからと、何も持たず鳥のように移住して来ました。自分の所有する「モノ」があまりないから「捨てようかな?」「どこに収納しようかな?」とか考えなくて済むので、本当にラクです。