5月27日(金曜日)の21時56分頃、JR石勝線の第1ニニウトンネル内で走行中の釧路発札幌行き「スーパーおおぞら14号」が脱線し、炎上したというニュースがあったのは翌朝の28日でした。
あれほどの事故を起こしておきながら、死者が1人も出なかったのは不幸中の幸いです。
どこで起きたのかまだ正確に把握しきれていない状態でそのニュースを見ていたとき、石勝線を石北線と読み間違え、幽霊が頻繁に出る常紋トンネル(※)内で発生?と頭をよぎってしまいました。
よく調べてみると、スーパーおおぞら14号は釧路を19時8分に発車、白糠、池田、帯広、新得に停車、トマムを21時36分に発車してからおよそ20分後に事故発生。
当列車は22時58分、終点札幌に到着する予定でした。
夕方のテレビニュースでDE10ディーゼル機関車に引かれながら罹災した車両が公開されました。青色だったはずの塗装が炎で剥げ落ち、生地なのか茶色に変色。中央部のステンレスは真っ黒になり、多少歪んでいました。
車掌さんは上からの指示が出るまで手間取り、乗客自らの判断で避難したそうです。本来なら乗客を守るべきの車掌さんが指揮をとるべきなのにと批判の声も出ているようです。
2008年の夏に旭川~稚内までスーパー宗谷号に乗車したときの特急車両に似ていましたが、こちらはキハ261系、今回の事故車はキハ283系でした。
(調べてみると、キハ261のほうが新しいそうです)
※常紋トンネルの幽霊
およそ10年前のJR北海道旭川支社ホームページの中に「怖い話」として、常紋トンネルが取り上げられていました。現在は削除されていますが、JR旭川支社公認の幽霊話になります。
明治時代、北海道の開拓をした屯田兵だけでは足りない分、使い捨てにできる、鎖につながれた囚人労働者が朝3時から夜の7時頃までぶっ通しで作業。(つまり、休日なし毎日16時間労働)
過酷な作業ばかり続けると、体が持たなくなりひん死の状態になってしまいます。生きたまま壁の中に埋めて葬るといったようなことを日常茶飯事的に行われたため、トンネルの壁をはがすと人骨がたくさん出てきた話は有名です。
今の時代、常紋トンネルを通過する列車は夜の8時頃までに打ち切っていますが、昔の国鉄時代は夜行列車もありました。トンネル内で幽霊を目撃する機関士も多かったようです。