会津宮下駅から歩いてすぐのところにありました。観光案内所・休憩所、蕎麦屋、美味しいお水で作られたコーヒー。
風っこの発車時刻まであと30分くらいあるので、駅で待つよりコーヒーを戴こうと入ってみました。
おじさんが出てきて、「アイスコーヒーだけ?蕎麦は食わねえか?」「お腹いっぱいです、ごめんなさいね」。「どこから来たんですか?」「私は千葉でこの方は、東京」「じゃあ、来訪記念ノートに署名してね~」とノート。ぱらぱらめぐってみると、地元ではなく、遠いところの都道府県名がずらり。
「東京からわざわざ只見線で来たの?」「はい」おじさんも鉄道が趣味なのか、只見線アルバムなるものを持ってきてくれました。カメラの腕前も相当。
「2階に無料の写真展があるから、帰る前にぜひ見てもらいたいの!」と案内されてしまいました。「観光交流館」と看板に書かれているので、立ち寄ったお客さんと積極的にコミュニケーションを図ろうとしているのは納得。
5月上旬の宮下駅は桜が見られます。ところが真冬だとご覧のとおり豪雪地帯。
やがて春。只見線カラーのキハ40にピンク色に染まった桜。その光景が見られるのは1年のうち、わずか1週間程度の貴重な写真。
夏。えええーっ、只見線は運転士と車掌さん乗務、ワンマンではない理由はタブレット交換!?(※)
タブレットとは、信号と同じような役目を持ち、いわゆる通行票。この通行票を受け取っていないと発車できない仕組み。千葉県の久留里線も少し前までは、タブレット交換をしていました。今は自動化。只見線も全国で最後まで残っていて、2012(平成24)年9月22日で終了、翌日から信号機に切り替え。
晩秋の風景。真っ白に染まった山々に紅葉。
帰る間際、おじさんが「また遊びにいらしてねー」と店名を記された名刺までいただきました。
自然宝庫な只見線、豪雪でもちゃんと時刻表通りに動いてくれるので、厳冬の間にまた訪ねてみようかな~。