八幡浜駅前を通るバスは宇和島バス。16時57分と時刻表で確認し、ちょうどこの時間にオレンジ色のバスがやってきました。16時54分発のバスもあったのは認識していましたが、時間ぴったりに来たバスは八幡浜駅前を通ると思い込み。そのまま乗ってしまいました。
運賃表を確認すると、このバスはある停留所まで同じ運賃だと一括りで表示されるタイプ。別府のときはまめに次の停留所の名前を表示されるので、降りる予定のバス停が表示されたら、「停まります」のボタンを押せますが、ある停留所まで同一運賃と表示され、次の停留所はなになに、ですと音声でアナウンスが流れるなんて、ろう者にとっては優しくない。一括りで表示され、ずっと先のバス停までの料金が表示されたまま、「次はやわたはまえきまえです」と音声で流れても気づくがはずがありません。バリアフリーに対応していないバスは遠くからきた旅行者にとっては不安になってしまいます。
「市民病院前」までは市街地を走行。そろそろ八幡浜駅か?と「降ります」のボタンを押すタイミングを見計らいながら街の風景を確認。八幡浜駅に着くところが風景が一変に郊外に。しかも、長いトンネルを2、3回抜けて。なかなか八幡浜駅に着かないと薄々気づくも、運転中の運ちゃんに「このバスって八幡浜駅に行きますか?」って確認するわけじゃないし、もどかしい。だったら、早く「降ります」のボタンを押せば!と思うが、道路沿いに見える風景は何もない秘境。こんな秘境で降ろされても、どうやって戻るのか。いろいろ思い巡らしているうちに乗客のどなたか「降ります」のボタン押下。
1人の乗客が降りて行かれたあと、運ちゃんに「八幡浜駅に行きたいんですけど・・・」「それは反対方向なので、反対側のバス停から乗って」(後ろ向き、反対側のバス停に指差して、後ろに戻るのジェスチャー)ここまでに運賃を支払い、下車。あわてて反対方向のバス停の時刻を確認すると本数がかなり少なく1時間待ち。はあ・・・。そのときに目に入ったものは洒落た建物がなんだかお店っぽい。タクシーを呼ぶのに、土地勘のない私よりも地元の人に頼んだほうがてっとり早いかも!?とそのお店に飛び入り。事情を説明すると、「なるほど、そういうことでしたか。電話で呼びますね」とのこと。自分のスマホを店員さんに渡し、最寄りのタクシー会社に電話。数分後・・・タクシーがお店の前に横付け。私の代わりに手配をしてくれたお店のお兄さんに御礼を述べて、乗車。
港で素直にタクシーに乗ってしまえば、初乗り料金+ちょいで済ませたはずなのに、ここはかなり遠くまで来ているので、料金も倍以上に。タクシー代をケチった自業自得。あとになってわかりましたが、オレンジ色のバスは乗るつもりだった「宇和島バス」ではなく、「伊予鉄バス」でした。しかも、終点は九州に向かって伸びる半島の先端。八幡浜駅方向とは全く逆です。半島の先端まで来て、大分県まで数キロ。さっき船で通ったばかりなのにバスで逆戻りしてしまいました。さあ、大変!!という事態にならなかったので、よかった。