あけぼの

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再び西望アトリエへ

2014-07-16 14:38:45 | アート・文化

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写真1 光に打たれる悪魔
写真2 怒涛(最高賞受賞作)
写真3 猫-防衛(爪の先からシッポの先まで力がみなぎっている猫)


 憲法が壊れかけ日本の平和が危ない昨今、北村西望の彫刻群に会いに友人と
3人で井の頭自然文化園へ出かけた。西望の彫刻群は挑戦心を刺激してくれる。永久平和の象徴、長崎の平和祈念像の1/20原型や第9回美術展覧会で最高賞を受けた「怒涛」、若き母の背で微笑むあどけない赤ちゃん、しっぽや爪の先まで力漲る猫、癒される動物たち、等、みな素晴らしい。誰が平和を祈らずにいられよう。平和と自由を侵すものへの闘魂を表現した逞しい男性の彫像は気構えず、口笛でも吹きそうな明るい表情だ。「任して!」と言っているような逞しさ!昨今の国政状況下、国の未来を憂えるみんなが-特に子どもや孫を持つ女性が-そして危険が直接及ぶ若い人たちが、この「怒涛」の闘魂を見習い、諦めず、くじけず、逞しく、意志表示行動に及ばねばならないだろう。一緒に鑑賞した友人も、「深い緑の中での静かな感動の時間は素晴らしいものでした。西望の膨大な彫像群を目の前にし、そのエネルギーと強い精神力に圧倒されました。それに較べ日本の現状は嘆かわしい」と。長崎に行けないお方も西望アトリエへ是非お出かけを。(彩の渦輪)

 


月下美人今年も香しく (Part 7)

2014-07-10 12:23:09 | アート・文化

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A2 B2_2   今年も 月下美人が咲いた。
77日、七夕の夜だった。3月から鉢を外に出していたが、咲きそうに莟が膨らみ、上を向いて反りかえり始めたら家の中に入れた。夕方早く咲き始めたのでゆっくり鑑賞出来た。夜中に起きた時も夕方と同じく美しさ満開のままの美人様で、匂いも今年はさほど強烈ではなく、外観にマッチする上品さだった。今年の七夕は曇天で織姫様が迷い、姿を変え我が家にご到着なさったように思った。彦星様、”Are you all right?” (自悠人)


ウギー湖畔で突然の歓迎:釣れたての淡水魚と馬乳のご馳走: モンゴル②

2014-07-08 10:29:39 | アート・文化

Dscn1216  Dscf0692 写真1.通りかかっただけで突然ごちそうしてくれた家族、ムンク君やお母さんと 2.ウギー湖で釣れたこんなでっかい淡水魚
 かつてモンゴル帝国の首都が置かれカラコルムと呼ばれていた世界遺産のハラホリンへ4
WDを調達し日帰りを試みた。工事中が多く道なき道もあり、前後左右上下に身体を揺すられ、腰痛と既往症持ちの夫婦には13時間振動続きの行程は酷だったが、通りかかったウギー湖で疲労が霧消した。湖畔でピクニックをしていた親子から「息子が英語を話します。一緒に食べましょう!」とご招待にあずかったのだ。ムンクゾル(愛称ムンク)君は国際高校の生徒とか、礼儀正しく英語は流調で会話力に富み、家庭教育が偲ばれた。何とウギー湖で釣ったばかりの魚をすぐ調理し、搾りたての馬乳と共におもてなし。初体験の馬乳は酸味がありこれも美味だった。 「世界遺産より人間遺産!」という我ら夫婦の信条通り、今回は出会い中心の報告だが、モンゴルでは大変家族の絆が強いことや密度の濃い家庭教育を実感した。2組の麗しい親子に馬乳で乾杯!(彩の渦輪)


モンゴルへ:鶴竜のお父さんに会えた!

2014-07-07 16:58:25 | アート・文化

鶴竜の父君は学部長、同時に思慮深き教育者

 Dscn1327 Dscn1314 Dscn1319 1来日した時こんなに痩せて可愛かった鶴竜 2.父上が学部長のモンゴル国立科学技術大学受付 3.晴れの卒業生と両親 筆者は相撲ファン。相撲は裸一貫、丸腰で戦い、技能、頭脳、努力、忍耐力が物を言うスポーツで体躯の小さい力士が巨漢を転がすことも大きな魅力だ。新横綱の鶴竜は小柄だが努力家、常に冷静で頭脳的な相撲が多い。どんな家庭教育をされたのか父君に会ってみたいと思っていた。ブルガリアでは琴欧洲のお父さんに会って記事にしたので「こんどは鶴竜だ!」と。だが急に決めたモンゴル行き、面会予約も出来ずに出かけた。入国してからもチンギスハンゆかりの遺跡等、広大な草原の国の探訪が先になり、ついに滞在最後の日となった。とにかく大学へ行ってみることにした。キャンパスの一角にモンゴル・日本センターという立派な建物があり飛び込むと、図書館で働くアザーさんが、彼はモンゴル国立科学技術大学の学部長だと調べてくれ、「行って見ましょう!」と。運良く同じキャンパスだったのだ。71日のその日は卒業式、角帽とガウンの学生や家族で溢れていた。学部長室に行ってみたが彼は不在、式典は2回あり、勿論学部長は祝福の辞を述べねばならない。携帯番号を教えて頂き、アザ-さんの努力と筆者の粘りで式典の合い間に会っていただけた。筆者は父上、チメド・マンガラジャラブさんが鶴竜をどうのように育てたられたかを伺った。なおアナンダは鶴竜の愛称だ。
 ①個性を育てる教育です。アナンダの興味を聞き、彼の好きなことを重視し、それを育てるよう一緒に考えました。アナンダは始めアメリカ留学の夢を抱いていましたが後に相撲が好きになり、彼の目標について親も一緒に考え、目標必達を教えました。②嘘をつかず正直に生きて行くよう教えました。失敗しても親に相談し、失敗の原因を究明し、一緒に考えて解決してきました。③アナンダにモンゴルの秘史を
5回読んでもらい、男子の生き方を学ばせました。男子は常に「強くあれ勇気を持ち目的に向かって努力せよ」と。 力士にならなかったらアメリカ留学していた鶴竜。TV画面の優しい鶴竜から父の教訓が伝わってくる。愛情に満ちた教育者の父君に面会し、昇る鶴竜が一層好きになった。(彩の渦輪)

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 草原に点在するゲルを見せていただいた。ゲルの中はとてもきれいです。


3年後に飲める梅酒を作る意味はある?

2014-06-16 19:45:37 | アート・文化

Dscn1176 息子の立川高校入学を記念して庭に植えた一本の梅の木、当初はその紅梅を鑑賞するだけだった。ワイフは新島襄の言葉、「真理は寒梅に似たり 敢えて風雪を冒して開く」を口ずさみながら寒中開く梅の花とそこにやって来る鳥たちを楽しむのが常だった。だがあまりにも多く実をつけだしたので勿体なくて「花だけでなく実も愛でよう」と梅酒造りを思い立った。過去25年以上、アメリカに住んだ20年間でさえ、梅雨に帰国しては造ってきた。市販のものは甘すぎるので我が家に丁度良いかすかな甘味にし、梅は多め、手前味噌ながら大変美味だ。ワイフは梅酒造りには無関心だったがTastingには年中つきあってきた。この梅の木、枝葉が茂ったので「来年はさっぱりと坊主にするぞ、梅酒造りは今年が最後かも」と言ったら、ワイフが梅を洗ったり干したりと、作る時から手(ちょっかい)を出してきた。理解に苦しむなあ。(自悠人) 梅酒は最低3年は寝かさなければ美味にならないと自悠人が言う。梅の収穫が多く5瓶も作ったが、「いいお年」の夫と「既往症あり」の妻が、床下にまだ沢山瓶があるのに、今また5瓶も作る意味は?はてさてこの梅酒、頂くときがあるのかな?と、砂糖を計量しつつ、我ら夫婦の命も天秤にかけた。(彩の渦輪)