先週、娘の誕生日のお祝いに本庄市へ。自悠人はまだまだ娘の庭の世話をしたいのだが草はさほど生えてなくて物足りなさそうに鍬でちょこちょこ削って終わり。娘は「珍しい所で食事しましょう!」と言い、菜の花畑や彩色鮮やかなつつじを縫って群馬県太田市へ。「新田の庄」、寒山亭は凝った作りの本店の向かい、竹林に囲まれた風流なレストランだ。伝統の豪族料理、群馬名物、「おきりこみ」という幅広麺料理と、新田義重公が出陣の際携帯したという「もっそ飯」に舌つづみをうった。新田義重公は新田・徳川氏の祖であり、府中市分倍河原に建つ勇ましい像は新田義貞、8代目で、元弘3年(1333年)の新田・鎌倉幕府の合戦時の姿だ。分倍河原の合戦はウィキペディアによると、「武蔵国多摩川河畔の分倍河原において、北条泰家率いる鎌倉幕府勢と新田義貞率いる反幕府勢との間で行われた合戦」である。筆者は南武線の乗換時いつも義貞公を拝顔するが、義貞公の郷里に来て、氏が食べ親しみ郷土料理として発展させたであろう「おきりこみ」をいただけるとは!八百余年にわたる歴史や郷土料理の伝統を想像力逞しく加味し吟味して味わった。帰路、娘が「お父さん、画材が見たいでしょ?」と連れて行ってくれたNico Mallで画材やデルフィニュームという綺麗な色の花も手にし、上州訪問の密度濃き1日に幕。(彩の渦輪)
写真1,2,3 おきりこみと新田の庄内部 4,5,6 新田の庄外部 7.新田義貞像