あけぼの

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親切下車した途端に電車は行ってしまった!~スイス連邦~

2012-07-31 10:22:23 | アート・文化

電車は行ってしまった!

A_318 A_319 電車に置いて行かれたヴェンゲン駅はラウターブルンネン谷を見下ろす静かな山里

ユングフラウ(以下Y)鉄道でユングフラウ・ヨッホ(3454m)へ。電車は坂道を登る時ゴーゴー、ヒューヒューと風の音がする。前席の客はアメリカ人、シカゴから来た感じのよい若夫婦だった。暫く言葉を交わした後この夫婦が「これから歩きます」と電車を降りた。見ると立派なストックを置き忘れている。登山電車はのろい。停車時間も結構ある筈と咄嗟に忘れ物を持って追っかけたがその夫婦は見当たらない。そればかりかなんと電車はす~っと動き始めた。自分で押す開閉ボタンを押したがもう動き出した電車は止められない。客は電車の中から気の毒そうな表情で筆者を見る。夫の切符は筆者が持っていた。検札は頻繁だ。夫と何の打ち合わせもせず一途な親切心で電車を下りてしまったのだ。「あ~あ、なんて馬鹿だった!」次の電車は30分後と確かめ周辺を見渡した。Wengenという駅だった。夫は次の駅で待っているだろうか。石垣に腰かけ観念して足をぶらぶらさせ次の電車を待った。何と目的のアメリカ人は次の電車が来る5分前に現れた。下り歩きを登り歩きに方針変えしたという。彼女のストックを差し出して微笑んだ筆者に「You are so sweet!」を連発した。それを渡すため電車に置いて行かれたと知って「日本人は何て親切だ」と思ってくれたようだが実は単なる「お馬鹿さん」。ラウターブルンネン谷を見下ろす山里、ヴェンゲンはユングフラウやメンヒ等、純白の山々に囲まれ、シャレーが集まる空気清澄なリゾートだった。次の電車に乗った。クライネ・シャイデックで夫は待っていた。めでたし、めでたし。(彩の渦輪)


快晴のマッタ―ホーンでハイキング

2012-07-24 18:30:16 | アート・文化

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J-AnglT_155 K-夫妻と

翌日も晴れでこんどはロープウェイで上がり、そこから湖まで歩き、湖に写るマッタ―ホーンを見たが早朝ゆえ我々二人だけ。無人、空気清浄、水はミルク・エメラルドの素晴らしい早朝風景にいつもある人の後姿が。何時でも奥さんより遥か前方を歩いているのだから。歩行マナーにおいて国際化が遅れている(シー!)日本男子代表、我が夫の姿は全ての写真に入ってしまう。たまには横に並ぶか後ろから奥さんを見守って歩いたらどうですか!(彩の渦輪)


温泉、アイヌ、仙台藩陣屋、豊かな大地の北海道へ

2012-07-06 15:07:59 | ブログ

095 ルピナスのバックで

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写真①招待家、立山夫妻の愛犬、マロン嬢と②ホースパークにて③ご存知時計台④北海道庁の隣の蓮池の連 北海道といえば湖と温泉と食文化が思い浮かぶ。広大な原野に無数の温泉、牧畜、暖寒の合流に集まる魚類、など、その価値が認識されているためか誰もが一度は北海道を目指す。千歳空港のお土産店は大変熱気がある。訪問したことを友人知人に知らせたいのだろう。不景気になったといっても団体で、個人でやって来る。土産をどっさり携えた人たちは幸せそうだ。千歳空港で尋ねたら名古屋、岐阜、群馬、千葉、神奈川と、日本全国から、そして最近は韓国からの直行便も多い。年輩の人たちが競争で買う土産は歩んできた人生のご褒美に思える。筆者にとっての北海道も食べ物。大自然の環境がそうさせるのか密度の高い根菜類が多い。魚類は最高の味覚に出会えるので生で頂くのが一番。「とき鮭」の寿司とアスパラが印象に残った。筆者の訪問は今回は苫小牧周辺と札幌と限られた範囲だったが、北海道の雰囲気と魅力は十分に感じとった心算である。苫小牧と言えば天下に聞こえた王子製紙だ。だが今は不景気のあおりを喰って事業規模も1/2に縮小、出光の製油所やトヨタ系列の部品会社に支えられているとのこと。時期が6月末と観光シーズンには少し早く、美しい支笏湖も人出は少なかった。水深360mのカルデラ湖、緑に囲まれた湖畔のドライブは最高に美しかった。102 大滝村を経由し、目指す白老、招待してくれた友人の温泉付き別荘へ。優雅に温泉に浸かり、ログハウスで憩う時間は現代人には大切なひと時だ。北海道の大地で白老牛を囲んでのバーベキューも乙なもの。ここは友人の別荘だ。T_079 アメリカはシンシナティでつい先ごろまで、緑の枝が覆い被さるバルコニーで肉を焼き、食事を楽しんだ過去が思い出された。秋には紅葉がひらひらとワイングラスに舞い落ちた。あれは毎日が別荘生活だった。狭い日本ではたまにしか実行出来ないのでバーベキューは価値があるのだろう。白老にはアイヌと仙台藩伊達家の陣屋がある。アイヌは現在では多くの人々が村を出て行き文化の伝承が難しそうだが、歌や踊りはショウとして残されている。ショウを披露する人たちも混血のように見受けられた。

アイヌのショウT_090

 札幌は30年振り、札幌駅も道庁も時計台も記憶になかったが札幌農学校で学んだ多くの人々に改めて感動。107 北海道は北米的または大陸的と言おうか、雰囲気が大らかだ。駅から南に伸びた地下大道路は雪と酷寒を回避した秀逸な設計だ。東西に走っている大通り公園を地下鉄で円山公園まで行った。杉に囲まれた静寂の中、参道を進むと大きなお社、北海道神宮がある。荘厳にして霊感を抱かせるたたずまいに「神道ここにあり」と威儀を正され、参拝に意義を感じた。(自悠人)


米子の地酒を楽しむ会

2012-07-04 20:34:53 | インポート

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気仙沼から帰り、北海道085に行く前のたった一日の休養日が「米子の地酒を楽しむ会」だった。前から約束していたので「やむなし!」という気分で出かけたが、米子東高校出身者が多かったのか、なぜだかわからないが知人友人が多く参加していて驚いた。米子観光協会の人たちも上京しておられ、国際漫画博覧会が米子で開催されるとか、米子の水は日本一だとかの明るいニュースのあと試飲が始まった。気付くと賑やかな人たちが周りに集まって来ていた。我々のテーブルが笑いの渦の中心だったのではないか。紹介する写真だけでもいかにこのテーブルが笑い続けていたか容易にご想像頂けよう。お酒は千代むすび、稲田姫、八郷、他、強力が好きなのになかった。これは倉吉のお酒?筆者は「因幡の白兎」という和菓子が当たった。鬼太郎どら焼きが当たった人も同テーブルだった。(彩の渦輪)


森・海・人が奏でる復興シンフォニー、「頑張ろう気仙沼」(完)

2012-07-03 12:56:20 | 国際・教育

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058 夢を乗せて舞うカモメと大島定期船

龍の狛犬がいる緑豊かな安波山    森と海のバランスが美しい気仙沼

夢を乗せて舞うカモメの伝言:頑張ろう気仙沼、頑張ろう東北!

 建物の運命も人の生死も紙一重だ。前記「男山」の社屋は有形文化財だが地震で一、二階が潰れ、三階がストンと地上に落ちた。傾いだ一階建の建物は一瞬に変貌した過去と現在の姿を如実に示している。きめ細かな案内をして頂いた写真家、松田氏は「今あるものが明日あるとは限らない」と痛感し、故郷の今の姿を撮り続ける。子どもの頃から彼の夢は映画製作、既に国際短編映画祭で受賞しているが受賞直前に大震災が故郷を襲った。震災1年後の311に彼は墨田区のスカイツリーに依頼し、故郷の気仙沼と追悼の同時点灯、「311日からのヒカリ」を実現させた。

 さて気仙沼はどう復興するのか。松田氏は森、海、人、三者を結んで舞い飛ぶカモメを共生社会の象徴と見做して撮り続ける。気仙沼の人々の夢を乗せ、森と海を結んで舞うカモメ。筆者の期待は経済復興のみならず、世界から観光客や会議参加者がやって来る多文化共生の気仙沼。狛龍(龍の狛犬)が座る懐かしい安波山から見下ろす鼎が浦に再び龍が舞う日、筆者も再訪する。カモメを引き連れ、溢れる光を受けて舞い昇る龍を見るために。完(彩の渦輪)