バルト3国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)に行って来た。フィンランド・エアーが安いのでヘルシンキに入り、ヘルシンキも2日間見て後、船でエストニアの首都タリンへ。11日間で4カ国、しかも年も忘れての欲張り見て歩きだったからさすがに疲れた。出発直前に持病の胃痙攣、大物に襲われたので、海外で医者もありうると、しっかり保険をかけて出かけた。消化器系の入口から出口までボロボロの妻と記憶力・好奇心の減退等、精神科系がボロボロの夫、ボロボロ系夫婦152歳の旅のなりゆきは?
タリンのOld Cityはとんがり屋根に囲まれたきれいなきれいな街で自然石の石畳、隅から隅まで、足が言うこと聞かなくなるまで歩いた。筆者は本当にこのタリンは好きだった。ところが夫、自悠人はお城とアレクサンドル・ネフスキー聖堂を見ただけで、「もう歩かん!ホテルで寝るぞ!」。ホテル移動中だったので自分のリュックが背にあるのに、筆者のリュックをもぎ取り、その上手提げ袋も持っていたがバイバイして歩きだしたので旧市街のど真ん中で別れた。大丈夫かな?暫くこっそり後をつけたが、時間が無いので筆者は道端に並んでいる桟敷カフェを横目に、石畳の坂道を心行くまで歩き続け、遅くにホテルに着くと…夫は迷いに迷ってやっとホテルに着いたのだという。遺跡を見て歩く方が楽だっただろうに。
口げんかしながらタリンからラトヴィアのリーガへは5時間のバス、リーガも去りがたいほど美しい街だった。ここからも長距離バスでリトアニアのヴィリニュスへと移動、最後はここで飛行機のチケットを買い、ヘルシンキへ戻る、という旅、いずこの国でも妻、筆者は疲れた足を鞭打ち、なお歩き廻り、夫はやたらと抵抗して道端に座り込んだりした。夫:「どこを見ても同じに見えるしすぐ忘れてしまう。来年からもう絶対旅はしないぞ!」(じゃあ結婚50周年記念地球50カ国千鳥足プロジェクトはどうなるの?)妻:「アンタハンが止めたらあたしだけでも続けまっせ。決めたことは絶対やりますぞ!」2人合わせて152歳といっても「あっちが100歳、こっちは残りの数の年です(?)からお手柔らかにしてあげようか。胃痙攣は海外で遠慮してくれたことだし、感謝。(彩の渦輪)