1.キナバル山(4100m)頂上にて 2.アコンカグア、4300mのキャンプ基地、プラサデムーラス
友だちを訪ねてマレーシアのペナン島へ。出来たらキナバル山(4100m)に登頂したいと寝袋だけは用意していた。ペナン島の観光を終えたらワイフと別行動でボルネオ島へ。キナバル町で登山予約のオフイスに行ったがキナバル山宿泊の宿が満員で断られた。宿が無いと登山許可が下りない。だが、「ここまで航空機で来たのだから明朝バスで登山口まで行き、直接窓口で交渉しよう。ダメもとで」。翌朝バスで1.5時間。役所の登山受付で粘ったがダメの一点張り。諦めかけた。待てよ、別にガイドの受付があり、そこで事務手続きが終了だ。そこに行き、許可書がもらえないと訴えた。すると「30分もすれば日本語の話せるマレーシア人が帰ってくる。それまで待て」と。帰ってきた彼と再び登山受付に行って頼み込んだ。「食堂でも宿の軒下でもよいから泊めて!」と彼が交渉してくれ、食堂で泊まることで登山許可が出た。彼の熱意に感謝した。我が執念と日本語を話せる人との出会いがあってこそ!無事登頂を終えたが下山は転びに転んで散々な目にあった。が、我が記憶から生涯消えない出来事だ。アイスランドの露天温泉、ブルーラグーンでの事件はつい先月だ。このBlogに記したが、更衣室で英語で質問したら日本語が返ってきた。彼はSF在住、日本育ちのアメリカ人、以後仲良しだ。もう一件は暫く前だが、南米最高峰アコンカグア山(6961m)のキャンプ基地、4300mのプラサデムーラスで。妻が高山病で倒れ意識不明、急遽下山が決まり迎えのヘリを待つ間、基地に現れたのが彼、アコンカグアから下山したばかりの日本人だった。筆者も妻と一緒にヘリに乗れるか通訳してくれた。骨折者が優先で筆者は結局騾馬で下りることになったのだが、彼から有益な登山情報を頂いた。
以上はマレーシア、アルゼンチン、アイスランドと、予期せず日本語を聞いたり助けられたりの奇遇だったが、言葉が第一と言いたいわけではない。目的意識をしっかり持っての行動こそが重要だ。海外でも旅の最中でも「ダメもと」行動は有意義ゆえ、ポジティブな態度で発信しましょう!(自悠人)