あけぼの

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日本文化コースで茶道

2009-03-15 08:49:50 | アート・文化

P2270059 2月末、UC, Raymond Walters Collegeの日本文化コースでは茶道の先生、石宇ゆうかさんとだんな様のMiami大Professor哲也さんを迎えて茶道のデモンストレーションをやっていただき、学生の殆どがミニ茶会に参加した。よい経験が出来たと大変喜んでくれた。ゆうか先生の実演と哲也さんの説明を熱心に聞く学生の画像を挿入してみた。(彩の渦輪)

P2270062           Scott Vinsonの感想

In Chado, the main purpose appears to very ritualistic and formal.  This is true to one degree.  However, the four main principals are that of harmony, respect, purity, and tranquility.  All these can exist between objects or people.  In the handout that was given, it even says " by learning Chado, we seek the ultimate peace of mind."  I don't know how one could think of other things while participating in this practice.  It requires all of your focus and attention.  I believe the rest of the world would slip away to the back of your mind.  You very much have to be in the moment.(彩の渦輪)


幸福感はいずこより来る?

2009-03-14 17:38:10 | アート・文化

 あれこれと他人との生活を比較することによって格差を感じ不満も羨望も出てくると思う。生まれ育った環境によっては「充分に食べて暮らせること」が一番の幸せだったことだろう。

 子どものころ貧しい暮らしだった。電話のある家は医者か商売をしている家だけだった。自転車だって満足にない時代だった。一体何を食べていたのだろうか。自給自足の根菜類が中心だった。肉は年に2回、それも自家用の鶏だった。魚は1週間に1回ならよいほうだった。ご馳走といえばカレーライスかトロロかけご飯、季節のあご(トビウオ)の団子汁だった。その時は思きり大飯を食ったものだ。真夏の午後はスイカがご馳走だった。タネを出していては兄弟たちに食い遅れる。いかに多く食べるかで幸せ感が違うから競争だった。

 今の社会状況は変わり過ぎた。庶民の生活レベルも向上して全般に暮らしはよくなった。ストリート・ピープル以外に昔のような貧乏人はいない。身のほども知らず情報に左右され易い。物質欲だけが幸せの第一条件と勘違いしている輩もいる。モノでは満足し続けられないことを知るべきだろう。(自悠人)


YouTubeでナツメロ

2009-03-14 00:25:44 | アート・文化

 一年振りで開いて見た。多くの歌手たちの懐かしいメロディーに加え郷愁を誘うショート・ストーリーが多く加わったようだ。視聴者を意識しての変化か。画像も郷愁を誘うものだ。歌手たちの多くはもうこの世にいない。自分も死ぬ運命にあるとひしひしと感ずる。10年持たないかも知れぬ、などと思う。USに住み異文化の暮らしの中で見るのだから単なる感傷と考えてよいだろうか。過去を懐かしむことは「今」に希望が託せないからではないのか。

過去に酔うのも否定はできないが、府中市に和風のアトリエが出来たのでコミュニティーの人々の親睦の場として活用してもらい、You-Tubeを話題にして人生論議をするのも一案だ。USの話題でアメリカの現状に関心をもってもらおう。(自悠人)


噛むほどに味がでるノルウェイ 完

2009-03-13 03:26:42 | アート・文化

ノルウェイの青年、マーチンとスベンにヴェネズエラで会ったのがきっかけでノルウェーに来た。マーチンは医者の卵、スベンは新聞記者、二人とも演奏者という趣味を持ち、CDさえ作って音楽を楽しむ仲間だ。彼らの裕福な暮らしぶりを見て高福祉社会の担い手てであることがよくわかった。マーチンは自家用ボートでの釣りに招待してくれ、夜は心をこめた手作り料理でもてなしてくれた。スヴェンにはノルウェイの政策について勉強させて頂いた。

 一時期この社会も税金と福祉のバランスが悪く、危機に見舞われたが、石油エネルギーの開発や漁業資源の輸出で好景気を快復している。人口500万に高福祉政策が調和しだしたのだろう。厳寒の冬季は森と湖と白夜の環境、夏季は短く太陽が乏しいというノルウェイ。人間の住める条件が極めて厳しい中で暮らすノルウェイの人々を思うとき、環境を克服した生活と心の内部にある鬱積した感情を気高い芸術として残した国民性を世界の国々や後世へのモデルとして素直に感動したく思う。自悠人


噛むほどに味がでるノルウェイ II

2009-03-11 21:07:23 | アート・文化

 オスロー市内は市電(トラム)をフルに活用して王宮、コンチキ号博物館、市庁舎内の美術作品を鑑賞した。お目当てのムンク美術館では何はともあれは「叫び」に突進した。人間の孤独、不安、憎しみや恐怖等の感情を表現した生きた絵だ。亡霊にでも出合ったように周りをつんざく叫び声が青白い表情から聞こえてきそうだ。激しい色彩や歪んだ線で表現した叫びの図柄が10枚もあるのには驚いた。知られているのは4枚だそうだが、画家ムンクの苦悩をそこに見たような気がする。暗い魂の遍歴が見られる画家と言われる所以である。

 フログネル公園の彫刻家グスタフ・ヴィーゲランは圧巻の一語に尽きた。一大彫刻公園としてのフログネル公園では「これって一体なあに?」と疑問を抱かされる。彫刻は193体のグループ。幼児から骸骨まで650体の彫刻がある。中央に聳え立つ17mの花崗岩の塔、「モノリッテン」には121体がもつれて種々の人間模様を表現されている。望遠鏡を使ってゆっくり見る価値がある。老若男女の喜怒哀楽を表現した躍動感に溢れたポーズだ。そこに人生の縮図が見られるだろう。人間の一生―誕生日から死に至るまで―のあらゆる姿勢を刻みあげた作品は生々しく迫力を感ずる筈だ。裸像舞台の終わり近くに6人が輪になった銅像がある。それは「人生の輪」、まさに輪廻転生を表現している。自悠人