あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

寸前の記憶が消えるシニアになっても今まで通り前向きで!

2014-05-28 11:15:05 | アート・文化

Dscn1149 肖像画By秋田昌子さん(アトリエりべるて):「いつも前向きOgawaさん」

 シニアの探し物について思ったこと。シニアの特徴だが、よく探さないで「無い」と言い張る「思い込み」に注意が必要だ。筆者が銀行で払い出し用紙に記入し順番を待っていたときのこと。隣で同年輩の男が突然「財布がない!」と係員に訴え、たまたま記入台にいた小生が疑われた。自分のカバンの中をよく探さず、私に近づいて来て「財布はここに忘れた!」と言わぬばかりに私を見つめた。これほど迷惑なことはない。結果は、彼の身辺から探しあてたようで事なきを得たが、老人の思い込みのとばっちりを受けた日だった。

このような現象は自分にだって起こり得る。最近思うことだが、75歳を過ぎれば高齢者だ。自身も傘寿となり集中力が落ち、物忘れは当然だが、肉体疲労なのか身体中の機能が正常ではないと意識しだした。食べた物の食道と気管への分別機能不可。たまの眩暈、平衡不全、視力の減退、手足の運動機能の退化等、身体の劣化が目立つようになった。が、敢えて良いところを探せば、まだ動悸はないし血圧も正常。体重も偏らず姿勢もよい。

高齢者の思い込み事件に巻き込まれた場合、目クジラ立てることはない。自身も同じようなことをやりかねないからだ。シニアの習性と思えば腹も立たないのではなかろうか。アトリエりべるての秋田さんが筆者の肖像画にタイトルをつけてくださったように、自他の「思い込み」を恐れるより今まで通り前向きに生きていくことが重要だと自覚した。筆者を描いてくださった「りべるて」の皆様、ありがとう。(自悠人)


薔薇の挑戦

2014-05-25 16:09:12 | アート・文化

Dscf0662 お気に入りの薔薇、バレンシアが咲いた。筆者の顔より背より名前より、大きく(bigger)、みずみずしく(fresher)、鮮やかに(more brilliantly)。この「薔薇の美は現在の自分への挑戦だ!」という受け止め方は結構みずみずしいunfadingでしょう?(彩の渦輪)


終活と余命の競走:ちょっと大袈裟ですが…

2014-05-21 15:09:22 | アート・文化

Dscf4173 P6120350 終活を始めた。と言ってもCoffin入り体験などという業者がらみの活動ではないし、今日明日に命の終焉が訪れるとも思っていない。が、わが葬儀のプロジュースは自分で、と考えた。「葬儀中流れるBGMとして、思い出の曲を自分で演奏したピアノ曲のDVDを準備しておきたい」と言ったら、友人がDVD録音機を持って拙宅に来てくれると申し出た。残るは選曲と演奏練習のみ。60歳から始めたピアノだ。練習ははかどらず、1曲やっとマスターし次へ進めば先に覚えた曲の弾き方を忘れる。CEA(健康な皆様には無関係な数値)がちょっと高く、ピアノ練習と余命の競走だ、と言えば大袈裟か。選曲 

.雨降りお月:父が入院した時、病院で父母と一緒に何度も歌った思い出の曲。

.虹:筆者のFirst NameBlog名「彩の渦輪」の由来する曲。西条八十作詞、近衛秀麿作曲のこの歌は今小川地球村塾の塾歌だ。

.木曾節による小狂想曲:アメリカのパーティーで演奏した曲。マンドリン名曲 集より。

.スパニッシュワイゼン:踊り出したくなる軽快な曲。マンドリン名曲集より。

.楽しき農夫:初めてのピアノ発表会で、駕籠を背負った農夫姿で弾いた曲。

.六段:八橋検校作曲、この曲もアメリカの大学やパーティーで着物姿で演奏した。ピアノ曲にアレンジした琴の曲だ。

.水色のワルツ変奏曲Variations on Waltz in Pale Blue):鳥取県が生んだ天才作曲家、高木東六作。しみじみとしたトーンで始まり19までvariationがある美しい曲だ。

マンドリンの曲が2曲入っているが、学生時代同志社大学マンドリン・クラブの演奏をよく聞きに行ったこと、娘も大学時代マンドリン・クラブのメンバーだったこと、等の思い出の宝庫は我がマンドリン名曲集だ。上記の曲のDVDの完成と余命との競走は短距離?長距離?勿論長距離競走を願っているが、神のみぞ知ることだ。さて、面白いことに夫、自悠人も加齢を意識させられ、50号の自信作を残したいと言いだした。家の片付けや庭の松の剪定にも凝りだしたのはご愛嬌だ。(彩の渦輪)

キャプション 1.スパニッシュ・ワイゼン。 2.六段。クラスの学生(ベース)と合奏(階段教室です。聴衆は上方に沢山いますよ!)。    


個性ある参加者と変化に富んだ発表、小川地球村塾

2014-05-13 16:44:54 | アート・文化

Dscf0504 Dscf0483 Dscf0497Dscf0502 Dscf0516 Dscf0493_2

4月吉日、本年第一回小川地球村塾を開催した。参加者42名、個性的な顔触れだったので恒例の多文化共生スキットはお休みし、「平和」というテーマで3人の先生にユニークなプレゼンテーションをして頂いた。①「命の外交官、杉原千畝さん」by菊地先生、②平和祈念像と「長崎の鐘」by藤先生、③「引き裂かれた青春」by秋間先生。①のプレゼンは1940年、本国の命令より神の声に従い、ペンが折れるまでJuish Peopleに通過ビザを書き続けたリトアニアの代理領事、千畝さんについて。②のプレゼンは平和祈念像製作者、北村西望や平和祈記念像についてのお話に続き、69年前プルトニウム爆弾被爆者を救援し続けた永井隆博士の映画の主題歌『長崎の鐘』を独唱してくださる予定だったが、この歌を知る人々-筆者も-が先生を取り囲み大合唱となった。③の美江子さんは特定秘密保護法の関連で朝日新聞に何度も紹介された時の人。兄上がスパイ容疑(冤罪)で投獄、拷問の末27歳の若さで亡くなられ、ご自身もスパイの家族として尾行されるという悲惨な青春を送ったお方だ。あまり思い出したくない過去のようだったが、短いお話にもインパクトがあった。後はいつものごとく多文化アート紹介や音楽、そして初参加者優先で短いスピーチ。筆者のアメリカ時代の教え子、Mike (Xavier University) に英国で歴史の教師をしていたN先生を通訳につけ、この37歳コンビに進行係をお願いしたこともあり、大いに変化がついた。Mikeがいるので積極的に英語で話してくれる参加者があり、中国人趙さんの発表も楽しく、フランス語もあって、盛り上がり、Inspireされた。地球千鳥足PPT、ケーキカット、プレゼント贈呈、そして交流タイムと盛り沢山過ぎて時間不足とな「今日の日はさようなら」も塾歌「虹」も歌えず「なか締め」となった。なお、会のご案内は初回2回目参加の人を優先した。
Dscf0500 Dscf0506 Dscf0528_2 Dscf0541_2

者から以下の感想を頂いた。

普段なかなか聞くことも接することもできない年代や国籍、職業等、多様な方々と関わる機会をいただき、勉強になりましたY)。皆様活発に活動しておられる方々で元気と明日からの活力を頂いた気持ちです。素晴らしい集まりでした(I)。楽しい時間を過ごさせていただきました。自分もいつまでも好奇心旺盛で魅力的な人でありたいと思いました。素晴らしいお仲間と時間を共有できたこと、心より感謝いたします。北陸線「しらさぎ」にて帰宅のため乗車中の(J)より。たくさん学ばせていただき元気もいただき、刺激を受け、1ミリでも一歩を踏み出せればと思います(C)。どのプログラムも異文化交流体験として最高レベルのものです。こうした内容の交流会が草の根的活動として継続されていることに敬意を表する次第です。秋の交流会を楽しみにしています(S)。あんなに派手で賑やかなパーティーは珍しい。色んな人のいろんなスピーチを聞いてほんとに楽しかった(M)。若い人もいて上から下まで(92才から大学2年生まで)の縦系列のパーティーは生まれて初めて(T)。料理、音楽、作品鑑賞、会話、出逢い、再会、どれも皆素晴らしかった。おかげで友達が増えました。みんなすごいなあと思いました(T)。刺激を受けて浜松に帰りました。この刺激を明日に向けての原動力にしたいと思います(K)。沢山の方の話を聞けたり交流できたりと、自分にとってとても有意義な時間になりました(T)。個性のある人が多く集まっていた。よくこれだけの人が来ましたね。良かった!!!T)年2回、年分の元気をもらいます(Y)。 (彩の渦輪) 


フラメンコ発表会

2014-05-08 17:12:55 | アート・文化

 

Dscf0467

先ごろ娘のフラメンコ発表会を見に行った。彼女も病気をし、5 year survivorだ。ホルモン療法による肥満が問題なのでフラメンコ・ダンスで健康維持に努めている。フラメンコ・ダンスは力のこもった、時には激しくメリハリの効いた動きと、タップダンスの音響と派手な衣装が相俟って観衆を魅了する。彼女は姿勢が良いので手前味噌ながら動作が大きく見え、指先から足先まで力が行き渡り、なかなか良かった。舞台は撮影禁止だったので控室の写真しかないのが残念だ。今回は2回目だが、フラメンコ・ダンスのインパクトを理解したつもりだ。機会があったら皆さまもご鑑賞いかが?(彩の渦輪)