86歳で松葉杖をついてアメリカの自動車免許証の更新をやって来たのに、まだまだUSとは縁が切れない。グリンカード保持者だからではなくアメリカに魅力を感じるからである。特にかつての友達やその周辺で派生する現象が、好奇心男に刺激を与えてくれ、生きる活力が沸いてくるのだ。多くのアメリカ人は何時までも自分を磨き、活発に生きている。まさか92歳のイイナおばさんが、既に自分の家がありながら、娘の近くに住む家をまた買い、改装して住んでいるとは考えられなかった。突飛な行動に思えた。車(Honda Civic)は娘に使わせていた。かつてお隣さんだったポール(75歳)はスーザンと死別後、再婚して広大な豪邸に移り住んだ。ガレージにはボートやトラクターがあり、地下室にはゲーム機が増えていた。何を考えているのかよくわからなかったが、生活に変化を求めているのだろう。彼の家に4晩泊めてもらった。今回の帰郷では航空便で思わぬ災難に遭った。Cincinnati発の飛行機が霧でダラス・フォートワース空港に下りることが出来ず、旋回を繰り返すうちにガソリン不足となり、オクラホマ空港で給油して飛び立つことになった。4時間の待ち合わせ時間があったのだがそれは瞬時に経ち、国際便への乗り替えは私たち夫婦だけなので一時は諦めた。ダラス空港についたのは国際便出発時間6分前の12:00。アメリカで一番広いダラス空港だ。間に合うはずがない。が、この件については昨日彩の渦輪が書いたので割愛しよう。Cincinnatiで国内線に預けた荷物は、国内線の事故のため受け取り不可能だと思っていたが、成田で受け取ることが出来たのは予想外だった。航空機の遅れによるトラブルは過去しょっちゅうあり珍しくはない。滑走中、火災発生があってゲートまで引き返し航空機を乗り換えたこともある。搭乗員が1人不足で出発出来ず、離陸を待たされたことも。乗客の荷物が重量オーバーのため燃料不足となり、アンカレジで給油し直してやっと日本に帰国できたり、中継地で5時間待っても航空機は出発せず、その地点で宿泊手配されて翌日出発等、飛行機の遅延事情は様々で、遅延は常識と覚悟して機上の人となるしかないだろう。(自悠人)
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