13年前、小さなB&Bで介抱してくれたおばちゃん(と言ってもその時30代だったそうだ)
13年後、お礼を言いに来て泊まり、おばちゃん夫婦をレストランに招待した。料理が終わってからの写真ですが。
日本とアルゼンチンの親善に感動してレストランのオーナーがシャンパンをプレゼント!
タクシーでぐるぐる回ってやっと見つけた懐かしのおばちゃんの宿に移った。13年の歳月、周辺や宿はすっかり変わっていた。おばちゃんは覚えていた。抱き合った。劇的な再開であった。かつて13年前宿を探す折り背中に激痛が走って5日お世話になった宿である。背中をさすってもらったり病院に案内してもらったりしたが安静しているしか方法が無かった。
あのとき日本で心配したワイフは外務省に働きかけ、同情したブエノス・アイレスの日本領事が現地の警察を動かし私を探してくた事件がここ、カラファテであった。当時のカラファテは小さな町、35軒の宿しかなかった。そこをシラミつぶしに探し、リオガジェゴスの空港で飛行機の予約しているのを確認したと日本に連絡が入ったと言う。私は航空機を午前便に変更し、更に奥のチャルテンに飛んでしまっていた。
今のカラファテは氷河観光ブームで街も膨れ上がり宿も153軒と増え、きれいに様変わり、おばちゃんの宿も大きく増改築して立派になっていた。かつて彼女は遠距離バスが着くたびに客を勧誘するためにバスターミナルに行っていたが、インターネットの発達でその必要もなくなったらしい。その日から2泊し、おばちゃん夫婦をレストランに招待して喜ばれた。会う人に私たちの経緯を語り、お礼にやってきた奇特な日本人のことを話していた。過去にない体験でよほど嬉しかったのだろう。私も長年の心の負担が収まった。やるべきことはやっておかないとね。「今度は貴方の100歳の記念日に招待しておくれ。日本にお祝いに行くから!」とモニカおばちゃんは言った。当時、おばちゃんだと思っていたが、娘と同じ年頃だったそうだ。自悠人