原住民と見間違えた美幸さん。左はワイフのバックパッカー姿。ワイフの顔も実は真っ黒だった。
ベリーズ・シティは壊れかけた建築物やバラック建物が多くいが、200年前宗主国イギリスから運ばれたレンガで建造されたセント・ジョーンズ教会とカリブ海に面した総督官邸を見学した。熱帯植物に囲まれた優雅なたたずまいだった2時間半バスに揺られ、サン・イグナシオに着いたところで頭髪をアフリカン・アメリカン状に編んだ女性から。「日本人ですか」と声がかかった。バスの中でワイフと日本語を交わしたのを聞いたのだろう。黒く日焼けした日本人にしては大柄な女性で、$10かけてネイテヴのように髪結いしたという。東京は葛飾出身のバックパッカー、旅の最中よく逢うのは日本女性の一人旅だ。南のリゾート地プラセンシアのスーパーで逢った日本女性はワイフが筆者を「お父さん!」と呼ぶ声を聞き、話しかけて来た。夫はアメリカ人、政府系の仕事をしていて定年後ここに来て家を建築した。物価も安いしカリブ海の温暖気候が気に入ったのだ。30分も立ち話をした。ベリーズを代表するシュナントゥニッチ遺跡は密林に覆われた丘の上にある。9世紀頃繁栄した神殿都市という。高さ40mのピラミッドは保存状態もよく壁面には神や踊る人、怪物や貝殻なども刻まれており当時の文明を偲ばせる。(自悠人)
シュナントゥニッチ遺跡