あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

紅葉、赤毛のアン、屋根付き橋 そのII ~カナダ~  

2008-10-31 04:03:52 | ブログ

今年は『赤毛のアン』出版百周年と聞いていた。本土とこの島、P.E.Iを結ぶ13キロのコンフェデレーション・ブリッジは流線形の美しい橋だ。プリンス・エドワード島公園の森林の紅葉、鏡のような淡水の池、湿地に反映する木々や家々に溜め息をつき、波打つ坂道からちょっと外れて迷い込めば赤土の農地と農場が現れ、まさしく百年前で時が止まったような美しい童話の世界を味わいつつモンゴメリの故郷、アンの里、カヴェンディッシュへ。

海外の旅を始めてから結構長い私だが短時間に何十人もの日本人にあった場所はここ、赤毛のアンの家、Ann of Green Gablesが最高だろう。10人以上のグループが4組、その後に続いたJTBグループは36人、瞬く間に80人以上に会った。日本の旅行業界の宣伝の上手さもあろうが、アンの世界が好きな日本の読者たちはモンゴメリの著作をよく読んできており、展示物のエピソードを語りながら見学していた。作者が少女の頃Green Gables( 緑の切妻屋根 )の周りの森や農園を散策し、空想と想像力を発揮して「恋人たちの小径」や「お化けの森」などと命名したここはまさしく百年前の風景であろう。絵本で見たままの世界がそこにあった。モンゴメリの柔軟で空想力の飛びぬけた感性を通して表現された物語のなかに広がる世界を日本からの多くの若者たちと共有できたのは嬉しいひと時だった。当時を再現した納屋で日本人女性たちとアン少女の三編みのついた帽子を被りカメラに収まった。(続く)彩の渦輪


紅葉、赤毛のアン、屋根付き橋  ~アトランティック・カナダ~  

2008-10-29 23:20:07 | ブログ

今回は短期間の旅であり「百年前の風景とロマンに会う旅」と銘うち、一度は見たいカナダの紅葉、L.M.モンゴメリが空想力を発揮して23冊も著作した『赤毛のアン』の家、そして『マディソン郡の橋』で有名な屋根付き橋を見ることにした。マディソン郡の橋はご存知、アイオワ州にあるが、カナダのニュー・ブランズウィック州には百個以上も残されているのだ。カナダ大陸の東端に位置する4州、ノヴァ・スコシア、プリンス・エドワード・アイランド(P.E.I)、ニュー・ブランズウィック、ニューファンドランド&ラブラドールをアトランティック・カナダと呼ぶが、P.E.I.は赤毛のアンの舞台で有名だ。

ノヴァ・スコシア州、ケープ・ブレトン島の北部を周遊するカボット・トレイルは北米一美しいドライブ・コースと聞きやって来たが、宣伝に偽りはなかった。空を映した明るい海の海岸線に沿ってせり出し切り立つ岩山や、燃える紅葉の山肌に一本の道がうねりつつ延々と続く絶景はいつかスコットランドやノールウェイで見た眺望と錯覚する。透明さを増した緋色、深い紅色、光を反射して鮮明に輝く金色に緑の針葉樹が混ざり、北米極東が眼下で秋爛漫に燃えている景観は筆舌に尽くし難い。電話を発明したグラハム・ベルが避暑地として住んだバデックも眺めのよい環境にあり、発明品を展示した博物館は一見の価値がある。(続く)(彩の渦輪)


珍奇な人生

2008-10-25 06:44:28 | ブログ

  窓越しにシンシナーティの紅葉を眺めながら喜寿間近となった人生を省みる。そろそろUSを後にして次の変化を求めたいと思う。

24歳 大学入学

29歳  出会って3回目が結婚式

58歳 アメリカに住む

58歳~76歳 

   US, 42州ドライブ旅行

   ゴールデンブリッジ(SF)、ジョギング往復40分で

   ブレーキ効かず、死の谷にて死のスピン(ネバダ州)

   温泉と松茸狩りに魅せられ、ロッキー山脈系を十数回探訪

65歳 メキシコ駐在。スリ、置き引き、強盗に見舞われる

66歳 南米最南端、カラファテの荒野で倒れる

73歳 南米アコンカグア(4300m)登山基地までラバで上る。

   落馬2

75歳 傷だらけのキナバル山(4100m)、ぶっつけ単独登頂

76歳 終の棲家、日本に新築 (08年)

76歳 鼻血止まらず口からも嘔吐、アメリカで救急病院へ

(自悠人)


多文化音楽とアートの昼食会

2008-10-05 04:19:35 | アート・文化

今年も多文化音楽とアートの昼食会を開きます。日本からのゲストは3名、我が家に泊まってくださり、大正琴の実演や茶道の実演をしていただけます。私は六段をピアノで弾きますがシンフォニーのメンバーで今では少し有名になっているトム・コンソロがヴァイリンで合奏してくれるという申し出に興奮しています。来週合奏練習する予定です。招待状は以下です。(彩の渦輪)

           You’re Invited

Please join us for an afternoon of Multicultural Music and Luncheon. Music will be Rokudan performed by Ayako Ogawa and Tom Consolo, and Sakura Sakura by Hideko Shoji, a Taisho Koto player. We will also feature a tea ceremony. Date: Saturday, Oct. 18, 2008

Time: 11:00 AM?11:50 AM Music 12:00 PM? 2:00 PM Luncheon / Raccoon Lottery Place: Ogawa Residence: 924 Oregon Trail Wyoming, Ohio 45215 RSVP: 513-761-9950 (Tel/Fax) ASAP or by Oct. 8 or Email to: ogawaa@zoomtown.com

Please remove your shoes at the residence in honor of Japanese custom. Visit the following website: http://www3.ocn.ne.jp/~off/index.htm


群れで渡れば怖くない

2008-10-04 10:21:47 | まち歩き

  信号もないのにどうして車が列をなして動かないか不思議であった。カナディアン.グース(アヒル大)が7羽で車道を横断しているところに出会ったのだ。車は当然止まってくれるものと信じてキョロキョロしながらも悠々と歩いているではないか。先頭車が止まって彼らの横断を待ったのがもともとの原因。片側二車線、日本なら車の走行を阻止する係官がいるところだが、鳥も人も双方のんびり。アメリカならではの優雅な情景であった。

我が家ではこのところ毎日のように二組の鹿の親子連れが林の中の下草を食べにやって来る。今朝はのんびりとしゃがんでむしゃむしゃ食べている。子どもは母親の周辺を駆け回っている。彼らを窓越しに眺めている分には逃げ出すことはない。家で小動物を飼わなくとも鹿やリス、アライグマなどの眼前の振る舞いが人間と動物との共存意識を高めてくれる。(自悠人)