あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

鳥はみな垣根作らず

2014-01-28 11:02:01 | アート・文化

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鳥はみな垣根つくらず飛び立てり 人もはばたけ地球村塾 青柳恵

Img_0090 Img_0101小川地球村塾支持者、青柳氏の歌でご自筆である。前回の塾で朗読してくださり、嬉しく飾らせて頂いている。小川地球村塾では多文化共生についてスキット(寸劇)で勉強し、その後は多文化アートや多文化音楽を紹介しあい、多文化のPPT(筆者夫婦の地球千鳥足の写真)を見て頂き、多文化食、多文化飲料を楽しみながら交流する。「長びく」ことだけが問題だったが、今回総合司会の幸子さんがプレゼンテーションに時間切れを知らせるシンデレラ・ベルを鳴らすことを思いつき、時間ぴったりに終わった。しかし誰も帰ろうとしなかったので、「皆さん楽しかったのだろう」、とは司会者&幹事の総括。12-4時、会費は無料、参加者の義務は廉価な一品料理持ち寄りのみ。常時40人ぐらいの参加者がある。

今回は「またね、またね」というタイトルで約束を連絡なく延期し続ける大学教授の劇により、1.口約束は約束か、2.Integrityのレベルや重要性について、3.投げ渡す動作・行為への反応等、異文化理解によってコンフリクト(文化の衝突)を防ぐことを学習。M教授役の和子さんと学生役の桂君の演技が上手くて爆笑し、その後討議も盛り上った。いつも簡単なスキットなので演技者はその場で立候補して頂くが皆さんお上手だ。討議の時間を含めて勉強は30-40分で終わり、音楽ではサックス、オカリナ、ケーナ、アイリッシュハープ、ピアノ、三味線等、多種のご披露あり、アートも油絵、水彩、手工芸品、皮細工、和歌・俳句、手作りBag紹介、PPTでミャンマーを紹介して下さったお方もあり、上記青柳氏は心に沁み込む名作の朗読、と、驚くほど多彩だ。異文化背景の人の参加もあり、英語、フランス語、スペイン語、等も聞ける。筆者の専門はグローバル教育、多文化教育、平和教育であり、この小川地球村塾の目的は「異文化の価値観や規範には理由があることを理解し、異質な個人と個人、国と国が共生をめざして円滑な関係を樹立する」ヒントを学んで頂くこと。多文化共生意識を高め、青柳さんの歌う鳥のように垣根作らず羽ばたきましょう!(彩の渦輪)


自悠人の誕生日、病院で楽しいひと時

2014-01-22 15:45:56 | アート・文化

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 本日は夫自悠人のウンじゅう
2歳の誕生日だ。が、筆者は電車で1駅の立川共済病院へ。昨年11月、お丸狂騒曲事件でこの病院を訪れ、楽しいお医者様、藤田先生との出会いがあった。先生は親切であるのは勿論のこと、血液検査の結果を過去のデータと比較しつつグラフにし、徹底的に分析してくださる。オマーン訪問後、コロナウィルスにかかり、自分の免疫力で直したのだ、等、関連データも調べてこまかくご指導してくださるので信頼度抜群だ。いまどき珍しい先生ではなかろうか。お顔は若いが「旅の夜風」など昔の歌をご存じなので年齢はわからない。長崎ご出身で、平和記念像や永井隆博士、浦上天主堂もご存知、「長崎の鐘」も歌えるそうだ。素敵な先生にお会いしたので院内の張り紙を撮ってきた。「質の高い、思いやりある医療の実践」という理念が掲げてあったが、患者数の多い病院だ。夫の誕生日ランチはこの病院の近くの京月のお寿司。寿司ごはんが酢っぱめで口に合うのでこの病院に行くときはここのお寿司を買う。おやつは娘がもって来た埼玉県は本庄名物、栗がでっかい栗羊羹、娘の友人Stephanieさんからいただいた丹沢名物アンパン、そして筆者の大好物、郷里の近く、三朝町と三徳山間のバスの車窓で夫が見つけ、途中下車して買い求めてきた鳥取県の名物、西条柿の吊るし柿。これは有名な市田柿などよりずっと大きくて歯ごたえがあり密度の濃い味だ。お茶は山中湖畔のドクダミ茶。期待していなかったのに娘や友達のプレゼントが届き、自悠人には嬉しい誕生日だった。(彩の渦輪)

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 木の根や鎖に摑まって登る国宝、三徳山の投入堂 

2014-01-16 11:47:04 | アート・文化

Dscn0907 Dscn0910 (1)国宝投げ入れ堂                                                                                 (2)このような木の根につかまって登る       自然の霊気に触れたいと郷里、鳥取県三朝町に出かけた。三徳山は開山1300年の歴史を誇り、その頂上にある投入堂(なげいれどう)は垂直の断崖の穴に建つ。その昔役行者(えんのぎょうじゃ)が法力で岩屋に投げ入れたとされこの名がついた。標高520m、子供が幼児の頃、地面に張り付いている木の根や岩肌の誘導鎖に摑まり、フィールドアスレチックのように急斜面を登ってやっと着いたことを懐かしく思い出した。夏場は息切れと大汗、秋は落ち葉で滑り危険、冬場は登山禁止。遭難者も出るので登山口で名前を記入する。マチュピチュの上に聳えるワイナピチュ登山時にも同様に記名させられた。

 東京から夜行バスで倉吉に着いた。バス停前のホテルでしっかり朝食を食べて腹ごしらえ、半世紀以上住んでいた郷里に思いを馳せながら目的の三徳山へ向かった。バスで30分、街道筋に家は増えたがのんびりムードは昔のままだ。三徳山に近づくに従って道は急こう配となる。運転手に促されてバスを降りたら石段が見えた。一人では登山は許可されない。事故があった場合対応できないからだという。暫く待ったが同伴者が現れない。いったん下山し周辺を散策、改めて参詣案内所に向かった。30分待っただろうか。遂に来た!若者だった。早速靴底の凹凸度を調べて許可され、入山料を払って三仏寺本堂まで石段を上がった。偕成院、輪光院、宝物殿を経て本殿へ。参拝登山事務所でまた料金を払い、再び靴底をチェックされ、手荷物を預け登山口の赤い宿入橋を渡った。岩だらけの川には天然記念物サンショウ魚がいる。往復で2時間、けもの道や崖を這いあがるような場所ばかり。

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 投入堂は垂直な断崖に浮かぶとも立つとも表現し難い優美な姿で建っている。木造檜造りだ。長さの異なる13本の基礎柱が悠然と岩盤の上に立ち、その上に投入堂が自己を主張している。荘厳そのものだ!京都、清水寺の舞台のミニチュア版とでも言おうか。崖の穴にすっぽり収まっている造形美、苦労して上がった意味があった。春夏秋冬、自然の色彩変化にマッチする容姿はまさに天然の美だ。山岳信仰の霊場にふさわしい建造物、魂が洗われる。座禅を組めば人間を超越する。下山時の緊張度もシニアには想像以上だった。

三朝温泉:三徳山の帰路立ち寄れる三朝温泉はラジューム含有量世界一、山陰の名湯で三朝川に源泉がある。登山の疲れを癒すには丁度良かった。河原に無料の露天温泉もあり誰でも入浴出来る。川の水量で温度が自然調整される珍しい温泉である。初夏は河鹿(かじか)の鳴き声に旅情を誘われ、温泉気分がいや増すこと請け合いだ。投入堂は山陰の片田舎にあり、昔は交通も不便で余り知られていなかったが、現今は航空機で簡単に行ける。地元で世界遺産登録運動を始めたこの三徳山に登攀し、「人間年ではない」と再確認した。(自悠人)


新年、浦上天主堂で永遠の平和を祈った

2014-01-14 12:08:09 | アート・文化

Dscf0231 Dscf0234 Dscf0244 Dscf0238写真は順に平和祈念像、永井隆博士の部屋とデスマスク、浦上天主堂、天主堂の内部

日本という家の平和という大黒柱が傾きつつあるように思える。正月の客が終わるとすぐに平和運動の原点の1つ、長崎へ飛んだ。婦人団体の代表として広島の原水禁大会へ参加したことがあるが長崎は初めてだ。着いたらすぐに平和公園へ。69年前プルトニューム爆弾が落とされ、長崎市の人口24万人中約15万人が死没、地獄絵巻が展開したこの浦上地区は「75年草木は生えない」と言われていたが緑豊かな地に再生を遂げ、恒久平和を願う平和祈念像が天空を突いて聳える。長崎県出身の彫刻家、北村西望作のこの像は、右手は原爆の脅威を示して天を指し、左手は永遠の平和を願って水平に伸ばし、閉じた瞼とその表情は戦争犠牲者の冥福を祈るものという。近くに見える平和の泉は「水を!」「水を!」と言って死んでいった痛ましい犠牲者の霊に水を捧げ慰霊しようと作られ、鳩の羽ばたきと長崎港の鶴を象徴しているそうだ。

如己堂に臥す永井隆博士とアンゼラスの鐘

永井隆博士をご存じだろうか。長崎大学医学部教授だった永井博士の夫人は被爆死、ご自身も被爆、なお被爆者を救援し続けた。著書は『長崎の鐘』、『この子を残して』他、10冊以上、「己の如く人を愛せよ」と「如己堂(にょこどう)」と名付けた庵に住んだ。この質素な庵を訪問、病の床に横たわる往年の氏の姿とデス・マスクを見たが、この博士の映画を見て泣きながら歌を歌っていた叔母を思いだし、筆者も涙ぐみつつこの歌を歌っている時、歌の伴奏のごとくアンゼラスの鐘が鳴った。原爆の廃墟に再建された浦上天主堂から響くアンゼラスの鐘だった。

 こよなく晴れた青空を  悲しと思う切なさよ

 うねりの波の人の世に  はかなく生きる野の花よ

 慰め励まし長崎の    ああ、長崎の鐘が鳴る

召されて妻は天国へ   別れて1人旅立ちぬ

形身に残るロザリオの  鎖に白きわが涙

慰め励まし長崎の    ああ、長崎の鐘が鳴る  

帰宅後、この歌ばかり歌っている。続く。(彩の渦輪)


慶春 

2014-01-03 12:21:17 | アート・文化

慶春 地球徘徊夫婦156歳が皆さまのご多幸をお祈り致します。 2014年元旦

彩の渦輪:シカゴの新聞J-Angleに地球千鳥足を、夫婦交互だが、毎月書く関係上旅は必定。昨年も

1.病院 2. 3.原稿書ききりきり舞いワルツを奏で続けたが、「動き過ぎで病気が居座れないよ!」 と主治医は更にハッパをかけてくれるので今月も近場に2回出かける予定。自悠人:昨年の地球千鳥足の旅はキューバ、ベリーズ、オマーン等、カリブ海と中近東を中心に5回。後10年生きるか判らないのにUSAの永住権と自動車免許証を更新、一寸先の闇に灯りをともしつつ。

 暮にはお餅を60個作り(一回に一升で30個ほど作れるので2回、2升分)元旦は息子、娘夫婦とお雑煮を楽しみ、お土産に持たせたらもう無くなった。国際交流基金で一橋大学に研究に来ているリスベット一家もお餅が好物といっていたのでそのうちまた餅つきして持って行ってあげましょう。と言っても搗くのでなく、大きな塊で出来上がった熱~い餅を硬くなる前に大急ぎ丸めるのです!正月2日に近くの谷保天神へ。2日というのに行列だった。「お賽銭には5円玉がいいんだよ!」と知人に教わったので今年はウン百5円也で、はたまたコロコロという音を立てて収まった。(彩の渦輪)

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写真1、2、3は谷保天神。4、5は リスベットさん、ソフィアさん、アマンダさんと。#6は不揃いな出来上がりの餅