今回はスイスのチューリッヒからオーストリアに向かい、まずザルツブルグで下車した。モーツアルト一辺倒の街だ。その昔塩の産出で潤ったと言う。王宮庭園やSound of Musicの撮影場所等を訪ね、そのあと岩山の頂点に建つホーエンザルツブルグ城塞へケーブルカーで上った。見晴らし抜群のこの城塞で日本女性二人組、コインを入れて日本語訳の城塞案内を聞いていたので一緒に聞いた。特記すべきは二つのホテル。ホテル探しをしていた時、ラジソン・ブルー・ホテルが150ユーロと予算に合わなかったので断ったのだが、若いレセプショニストが、「まだ時間は早いので他のホテルを探してください。もしなかったならば来て下さい。お待ちしています」と。客商売はこれでなくてはね。もう一つは究極の合理化ホテル。19年前ウイーンに来た時と変わっていたのはウイーン西駅に隣接して出現した巨大な多目的ホテル「モーテル・ワン」である。500室もあるだろうか、「69ユーロー以上」と屋上に掲げた大きな看板に釣られてチェックインしたが我々は99ユーロ。市内や他都市に観光で行くにも最高の場所で利便性は抜群だが部屋には電話もない合理化ぶりだ。なんと、ザルツブルグの城塞で会った2人連れの女性にこのホテルでばったり会ったのだが、日本からインターネットで予約し50ユーロほどで泊まったとのこと。部屋に電話がないゆえお互いの連絡不可能だったが、翌日ウイーン市内で我々を見つけて路面電車から降りて追っかけて来てくれたのが3回目の出会い。特別な縁を感じてホテル・ザッハーで乾杯、再会を約した。近々我が家のパーティーでの再会を楽しみにしている。オペラハウス裏の有名なこのホテル・ザッハーのレストランは入るのに並んで待たされたが、出る時も行列は続いていた。まさにインターネット宣伝が物を言う観光都市だ。(自悠人)
昨日の朝食:酵母パンにジャムとアボガド乗せ、キャベツ、トマトは通常はもっと多い、ピーナツバタ-は無添加、青森の蜂蜜、和歌山のみかポン、2,3日前に採取したブルーベリー、バナナは毎朝、 常にフルーツ4種以上を心がける。朝食が一番大事と自覚している。
若い頃は連日インスタント・ラーメンに頼ったりし、食生活に注意を払わなかったが、近年は健康への意識が高まり、最近は肉類は極力減らしている。血液が汚れる気がするのだ。昨年購入して読んでいる「今あるガンが消えて行く食事」という本には随分啓蒙された。新鮮な野菜やフルーツのジュースは抗がん剤の代わりになるほど有力な飲料のようだ。ガン細胞の活動を抑制するK(カリューム)をふんだんに含むからだ。一方「味のしっかりした(塩味が利いた)」食べ物は夫の好みであり、夫はお醤油をドバッとかけるか、お皿がお醤油のプールになるほどだ。塩分、Naclさんが泳いでいる血管や臓器がガン君お好みの環境らしいのだ。対策として減塩醤油なるものを初めて買った。また、お酢に昆布を入れた昆布酢が我が家ではどんな料理にも入る。夫は白いご飯が好きだが発芽玄米を少し混ぜる。朝はお皿山盛りの野菜と数種のフルーツを食べるようにしている。キャベツ、人参、きのこ、玉葱、レモン、大豆、豆腐、ヨーグルト…身体にいいと思う食品がやたら食卓に登場する。トロピカルなフルーツ―バナナ、パイナップル、アボガド、マンゴー、それにグレープフルーツ、Etc.は免疫力を高めるというので、彩りよく刻んだフルーツの上にヨーグルトをかけ、黄粉を乗せたものを出し続けてきたら、夫が「もうヨーグルトは絶対要らん!」と拒絶し出した。「絶対」なんて言葉使うことないのにな。「妻の心夫知らず」だ。こんなに注意しているのに夫婦揃って脂肪肝とは?妻の私は貧血でフラフラ。バランステストに行ったら脳腫瘍のせいです、とは!一体私のやってること効果あるのかな?(彩の渦輪)
今年の残暑は厳しかった。ビール産業は盛況だったろう。不燃物の回収場所には圧倒的に「のどごし」が多い。庶民は「のどごし」、プライドで頂くなら「ヱビス」か。勿論、お店では「生ビール」が一般的だ。日本では泡ビールが結構美味しいから愛飲者が多い。暑い時の飲物だから冷たくてビールと名さえつけば名前やメーカーは何でも良いではないか、と思いながら手ごろな「のどこし」も頂く。「ヱビス」の味が気に入って飲むわけではない。エビスはソフトに酔える気がするから気に入っている。癖のある「地ビール」など気分次第で飲むだけ。アメリカの友人が言っていた。「人生は安ビールを飲むには短すぎる(Life’s Too Short to Drink Cheep Beer)」と。美味いビール賛美派が作家William Brandt氏の名言を引用したようだ。そう言う人々も安価なビールを併用するようでよく売れている。
ところで私の場合、家ではそれこそ気分によって「のどこし」と「ヱビス」を使い分けて愛飲している。雰囲気と気分で飲むなら「ヱビス」、客人と一緒の時は必ず「エビス」だ。パーティをやる場合も「ヱビス」で招待客と景気づけする。テーブルに黄色の缶が並んでいると豪華に見え、食べ物を引立ててもくれるように思う。「ヱビス」ビールにシャンペン、ワイン、コニャック、テキーラ、等でアルコール類の追加をする。何でも飲めるとなると長時間にわたって飲めるのはビールだ。最近の客は健康を考えてかスマートだ。深酔いするような飲み物はほどほどにする。ドリンクスもジュース類よりお茶か水が好まれる。水割りの客も少なくなった。ワイガヤの気楽な会ではやはり「ヱビス」が楽しさを盛り上げてくれるように思う。瓶ビールは腕などに触れてこぼす確率が高いから嫌いだ。アメリカ人でもビール通の人は日本のビールが好きでサッポロビール好みが多いが、日本通のケビンさんは「大きなスーパーでヱビスを探しても見つからない!」とぼやいていた。
ビールのチョイスはふところ状況にもよるだろうが、気分で、涼味で、プライドで、等、勿論個性的に選び、楽しく酔いましょう。ビールは生きる力に貢献していると考えるこの夏の酷暑だった。 自悠人(Aug.31, 2012)