あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

虹のアーチをくぐって ~ジンバブエ②~

2011-07-25 11:58:53 | アート・文化

079 077 翌日は夫と別行動で街を散策、土産物屋が侘しく佇み、点在するホテルも華やかさが無かった。昨夜のショウグループの練習風景に出くわし、言葉を交わしてまた滝へ。昨日よりひどいシャワー(飛沫)、まるで大雨だ。そのせいか今日は虹は滝の前にはない。遊歩道を歩く筆者の眼前に、身の丈程度の小さい虹が次々と現れる。歩いても歩いてもまた次の虹がある。信じられず何度か後戻りして確かめたが同じ場所に虹はあった。1時間の歩行中10回は現れただろうか。全身濡れ鼠で「歩いてもオ、歩いてもオ、虹は目の前にイ~」と石田あゆみの歌を替え唄にしながら虹のアーチを次々とくぐり続け、道の反対方向からやって来る人々にも小さな虹の存在を教えた。Ayakoという名のちっぽけな人間がいよいよ小さく思え、幼児が縄跳びをするように虹のアーチをくぐった。子どもに帰った筆者は霊感を受けながら、未来への小道を足取り軽く歩き続けた。シャワーはもはや脅威ではなかった。(彩の渦輪)


瀑布に畏敬 ~ジンバブエ~

2011-07-24 13:37:44 | アート・文化

瀑布に畏敬

盛り上がり迫りくる滝と水煙には畏怖を覚えた。滝にかかる虹には神秘性があり、周りの森林も瀑布の威力を高める絶好の背景だ。人間が造った社会の無力さを思い、「自然は人間より偉大なり!」と唱えつつ、大雨のような水飛沫でずぶ濡れになりながら歩き進んだ。滝から距離のある遊歩道でも飛沫に打たれる。困ったことに二人ともデジカメに水が入ってしまい、身体も冷えて来て、ほうほうの体でホテルに戻り、夫はカメラの内部を乾燥させるのに必死だった。

T_071 伝統音楽ショウ・グループの練習中招かれて

夕食時には太鼓とダンスのショウを見た。毛皮の腰布と帽子の男性コーラス・グループがダンスと太鼓の伝統音楽を披露し、客の中から希望者を募ってダンスに参加させる。おめでたい筆者も飛び出し、盆踊りとディスコダンスをミックスした奇妙キテレツな踊りに、見よう見まねのアフリカダンスも混ぜた三種ちゃんぽんダンスは拍手喝采だった。余韻さめやらぬ筆者の目に、鬱蒼と茂る樹木の上に満月が。あ、そうだ!満月の夜には滝のゲートが開く。筆者はホテル従業員のファブリエを誘ってまたまた滝へ。玲朧の滝にかかる満月と虹と雷鳴、これほど幻想的な光景があろうか。ヴィクトリア大瀑布の満月の夜を筆者は忘れ得ないだろう。(彩の渦輪)


ケープタウンの寿司は美味だった~南アフリカ共和国③

2011-07-19 21:08:37 | アート・文化

059 フジヤミのシェフさんと

新しく訪れる街では筆者はよく寿司バーに行く。日本が懐かしいわけではない。長く住む日本人が握っていることが多く、街の見どころを聞くのに好都合だからである。ところが最近はシェフが東洋人の顔をしていても日本人ではないことが多い。寿司の普及が日本人以外の寿司職人急増に拍車をかけたのだろう。白人も多い。たまたま「フジヤミ」は21年前に住みついた沖縄出身の人だった。ケープタウンの物価高を語り、観光地化と共に住み難くなったと嘆いていたが、「今晩は日本からのツアー2組が予約しています」とまんざらでもなさそうだった。我々夫婦が食べている最中、日本人がどやどやとやって来た。シニアが多かった。日本は震災その他で景気低迷と言われているが旅行熱は衰えていないと感じた。ある年齢になってからでも異文化の歴史や暮らしを知り、世界観を深め、楽しんで欲しいと思っている筆者は、このグループに語りかけ、人生訓を語り、共鳴者を得た。

南アや南米に出かける人たちがどんどん増えることを願っている。虐げられた黒人社会や厳しい自然環境のもと生活しているインカの人たちにも関心を向け、日本の生活環境と比較し、地球人として共生社会意識を高めてほしいと考えている。「旅行イコール・ヨーロッパ」、「コストで選ぶアジア」、「名だたる都市での買いものツアー」などほどほどにして、地球上の人間遺産に接し、彼らの暮らしに思いを寄せ、グローバルな視野で次の行動を見つけて欲しいと願っている。(自悠人)


小川地球村地球村塾第一回へのメッセージ

2011-07-17 10:55:50 | アート・文化
017_2 017メールで頂いたご感想の一部を届いた順番にご紹介させて頂きました。

*「ネーミングGood!] 今日は実に楽しい音楽会コミュニティカレッジのような素晴らしいセミナー&ディスカッションの場を提供して頂き誠にありがとうございました。アカデミックな雰囲気をしっかり楽しませて頂きました。『小川地球村塾』のネーミングは気に入りました。「地球」を「村」にしようと言うコンセプトと理解しました。素晴らしい発想です。村は全ての村人が共有すべき事柄や習慣のようなものがあります。皆が利害のバランスを取りながら平和に生きる術を大事にします。地球村の人々が人種や民族を超越して、村の知恵を大事に共生できる社会を作りたいものです。(Sさん)

*「みなさんのパワーに感動」小川夫妻とみなさんのパワーに感動です。(Yさん)

*「みなさまのご活動に圧倒されて」

  みなさまのエネルギッシュなご活動にひたすら圧倒されました。私などまだまだひよっこでこれから自分を開拓せねばと思った次第です。これからはみなさまをお手本として勉強させていただきます。(Mさん)

*「みなさんのパワーに圧倒され」ると共に、私はこれから何をしようかと考えさせられました。(Yさん)

*「刺激的で、自分にとっては未知のことばかり」、楽しい1日を過ごすことができました。(Yさん)


*「頑張らなければ」皆さん前向きに人生を送っていることに感動を覚え、頑張らなければと思いました。(Tさん)

*「勉強になりました」 私の周りでも異文化交流が有り勉強に成りました。(Tさん)

*「趣向を凝らしたパーティーに出席して」         

 いろいろと趣向を凝らしたパーテイ、手作りのケーキ、汗をかきかき精一杯の司会進行、もてなし・・・

*「問題提起して下さったことを改めて考えなおしています」(Mさん)

*捜し求めている「理想が結集」先日のパーテイーは男女がうまく融和し、それに音楽の魅力、芸術と知恵の結集、まさに私が捜し求めている理想が結集しておりました。(Kさん)

*「刺激がありすぎました」

いつも帰るときに、参加して良かったと思いながら帰宅します。

共生という言葉への提言!納得した次第です。仕事に追われて、日々流されるままの私には刺激がありすぎました。いつも前向きに行動したいと思いながら生活に流されてしまっています。

いつかいつかと思うのも夢があるみたいでいいかなと思っています。「異文化理解・共生」というテーマは、大きすぎて、なんとも答えが見つからないです。ただ、判らないことを人は知ろうとはしないので、「一つでもいいから、知らないこと、わからないことを知って行動に移せたらな」というのが、今年の私の答えです。後はこれから考えながら、勉強しようと思っています。

(彩の渦輪、自悠人)


小川地球村塾無事立ち上げ

2011-07-13 07:53:48 | アート・文化

小川地球村塾立ち上げ会は7月10日でした。

筆者作成、文化のカプセルのなかのプレゼンテーションとして簡単なスキットを参加者に実演(?)していただきました。このスキットの中で日本人もトルコ人も温かい心を持っているものの、善意が異なった形態をとり、コンフリクトを生み出しました。それについて色々と貴重なご意見をいただき、意見交換も出来、他の皆様も多文化共生への知識、意識が高まったのではないでしょうか。

文化の摩擦や衝突(コンフリクト)で生じる火花が炎上して当事者同士を断絶させることを防ぐには先ず異文化理解が必要です。戦争と利便性の追求によって地球劣化が進んだ20世紀から、人類がたった一つの丸い船を分かち合う地球村民・市民として共生を目指すポストモダン・エイジ21世紀へと突入した今、真剣に共生方法を模索していくことが目的の一つです。第一回の今回はちょっと香りをかいだ程度でした。他に多文化音楽、アートとランチョンを楽しみました。

ここに一つの諺があります。「我々は手に入れるもので生計を立て、与えるもので人生を作る」と。しかし、異文化の関わり合いが起こる時「何を与えるか」だけではなく「いかに与えるか」も重要となります。言いかえれば「チャリティーではなく、相手の独立を支持する方法で与える」ということが衝突回避への提言でしょう。文化の一カプセル、「Working or Begging」に参加することにより異文化への感受性が高まったとしたら嬉しい限りです。

小川地球村塾                       村長 自悠人

                                                      塾長 彩の渦輪