この春頃読んだ日経記事、「高校留学同窓会が後押し:奨学財団設立し留学費給付」に目が釘付けになった。海外挑戦は大きな自信を齎すこと、よく実感している筆者が母校への恩返しに後輩高校生たちへのプレゼントとして留学支援プロジェクトを立ち上げたいと思っていた矢先だった。目標は「高校の後輩または郷里米子市の高校生が留学という海外挑戦体験を経てグローバル人間に成長する後押しをし、志の高い骨太人材を育成する」であり、高校生という早い段階からの短期留学が有意義だと思っていたからだ。浦高(県立浦和高校)は宇宙飛行士の若田光一さん等、グローバル人材を多出している全国屈指の名門高校だが、その同窓会が実行していることを鳥取県立米子東高校同窓会で出来ない筈は無いと思い、ノウハウを伺おうと浦高の同窓会長、川野幸夫氏に面会を申し込んだ。「日本一元気だ」と言われているスーパー・チェーン、ヤオコーの会長さんで同窓会長として奨学財団の理事長を務める川野氏が気軽に会って下さり、留学支援プロジェクトの動機や奨学金を提供する公益財団設立のプロセス、財源、等聞かせて頂けた。が、参考になるどころかたまげることばかり。この公益財団は、当面の目標として、同窓会から7,000万円の寄付を集める。さらに、川野さんが寄付したヤオコー株10万株の配当金(今年度は600万円)が活動資金の基礎部分になる。潤沢な予算がある同窓会だ。一方我が同窓会本部は「前向きに考える」程度の返事で予算ゼロ。余りにも違い過ぎる!「自分1人で始めるしかないか?」と思ったが、1人より多くの賛同者のお金を集める方が活動として有意義だそうだ。川野氏のSuggestionは「株式を公開し、儲かっているオーナー企業の社長さんにCoreになってもらいなさい」だった。遠い道のりだ。(彩の渦輪)
写真1: ヤオコー会長、川野氏 2.ヤオコー本社会長室入口