スヴァボーディ大通りのシェフチェンコ像。夜、この真上に満月が。 1735年創業以来リヴィウで売っているという、万病に効く鉄ワインを買った。筆者は9月末から10日間、ウクライナを旅したが、出発直前に医者から「右腎臓で“第三細胞”活動中!」という警告を受けた。ひるまず出かけたが、旅の間中気のせいか背中が痛んだ。だがこの鉄ワインを飲んだら痛みが消え、気分良く旅が出来た。1瓶10グリヴナ、100円ほどだ。18世紀にどっぷり浸れる石畳の街、リヴィウに出かけてお試しあれ。
リヴィウ大学を訪問した。キャンパス周辺にはファサードで飾られた魅力的な建物が多く、立派な建物の中をナターラという卒業生が案内してくれた。ポーランドのクラクフから来ていたカシャという女性ともここで友だちになった。ナターラとカシャには縁があり、日曜日、アルメニア教会の前、等あちこちで出会った。この街では夫が下痢で一日半寝た。ゆえに街歩きは一人でぶらぶらと楽しみ、夜、夫に消化の良い食料を買ってホテルに帰る時、スヴァボーディ大通りのシェフチェンコ像の真上に満月が。中欧の秘宝、リヴィウという美しい街で、難病の宣告をされた女が見た満月!二度とは来ることのないだろう街で見上げた満月の、煌々と冴えわたる孤高の美しさ、忘れない。(彩の渦輪)