あけぼの

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珍遇・奇遇

2009-09-30 02:25:08 | まち歩き

「事実は小説より奇なり」と言われるが誰しもまさかの現実を経験することがある。人はどこかで繋がっていると思わざるをえない。人生行路の極く一部を共有することから交友範囲が拡がり、生きる楽しみも増えるというものだ。覚えてる範囲の奇妙な出会いを紹介しよう。

珍遇では新宿の繁華街でばったり甥に出会ったことだ。我々は国立から、甥は鳥取県の郷里から出てきたばかりで信濃町で研修期間を過ごしていた。彼が東京に出ていることは知らなかったが、ワイフが見つけて「シンチャン」と声をかけた。違う名前を持つ彼が振り返った。お互いの驚きようは隠しようもなかった。「振チャン」は彼の兄貴の名前だったのだ。だが兄弟のテレパシーが通じたのか。

 

 海外の旅で日本人らしき人に会えば私はよく話しかける。南米パラグアイでもまさかの人に出会った。話かけていて偶然国立市のわが家から歩いて10分のところに住居のある人だった。彼は20年来途上国の土木建設に携わった人だが、

ご近所でも多分一生会うことのなかっただろう人に地球の裏側で会ったのは奇遇以外の何ものでもなかった。

 国際線ダラス行きの機中、飛び立って5時間ぐらいしてフライト・アテンダントが隣の空いた席に客を連れて来てよいかと尋ね、了解したら日本人らしき女性が席を求めて来た。聞いて驚いたことには、彼女はシンシナティの我が家のご近所、イーナおばさんの所に以前住んでいた下宿人だった。今は日本で結婚し、パナマの友人に会いに行く道中のフライトだった。高校、大学とイーナおばさんと暮らしたそうだ。イーナとは我々夫婦も付き合ってきた。そもそもイーナとの付き合いは、別の男性下宿人をイーナがシンシナティ空港に迎えに出た折、私がご近所と知り、同乗させてくれたことが始まりだった。これも因縁、今もって両人と付き合っている。(自悠人)


久方ぶりのシンシナティよりHello & 男の料理

2009-09-21 22:49:07 | アート・文化

  彩の渦輪はシンシナティに戻った。腰椎事故40日後の飛行機は不安だったが5回ぐらい通路を歩いて長時間座位を防ぎ、事なきを得た。戻ると週間情報誌J-Angleの原稿書き(地球千鳥足)、知人の見舞い、大学のMeetingと、コルセットを友として忙しい日々。7月中旬に戻っていた自悠人は相変わらずCincinnati Art Clubへ通い、ショート・エッセイも書き、料理も結構継続している。ここでちょっとアメリカに居る「男の料理」をご紹介しよう。

料理は国内、海外とやってきたから「チーン」以外にも焼き飯や魚の煮付け以外結構出来ると自負している。牡丹餅や各種天ぷらも得意だ。だし汁を作って卵を溶く茶碗蒸しだってできる。トンカツの場合、余ったら翌日カツドンに使う。料理は食べさせる人があれば作品となり、独り者にとっては生きるための必然だ。きゅうりもみやぬたのように酢を使った健康料理も多少覚えた。料理のコツは勿論味付けだろう。だし、酒、みりん、香辛料は必ず使う。魚の煮つけは強火、火を切るタイミングが難しい。煮すぎると縮んでしまう。生姜などで生臭みを取ることもコツだ。

 料理教室のような生真面目なものは出来ないしやりたくない。どうせ自分が食べるのだと思えば「XXライク」即ち「姿も味も似ていれば」よい。小匙、大匙、カップなど計量は無関係だ。全て目分量で味付けする。生煮え、生炒めに気をつけるだけ。私の料理のメニューはたまに思い出すので入れる材料を忘れることだ。準備していても忘れるのだから世話がない。材料を入れる順序も忘れて野菜がくたくたになったりする。入れ忘れた料理の典型は、肉のないカレーライス、挽肉のないマーボー豆腐、味噌の無い葱味噌和え、小豆をつぶし忘れた牡丹餅、等だが、あんこの体積が少なくて気がつく次第だ。肝心かなめのところを忘れたりする。食べることばかり頭に浮かぶから、作る過程では頓馬をやるわけだ。油断すれば指切りや火傷だってある。これは後々まで尾を引くから大変だ。(自悠人)


コロラドの松茸狩り、遅かった!

2009-09-04 17:08:18 | まち歩き

夫、自悠人はコロラドに松茸狩りに行く。今年はCincinnatiから飛行機で出かけたが、日本から行く時もあった。毎年8月末を中心に行くが、たいてい収穫を得て来る。今までは時期も大体外れなかったし、松茸狩りの奥義も知っているから。しかし今年は10日以上早くに生えたようで、一本の収穫もなく、がっかりした声で日本の私に電話してきた。飛行機の切符は早めに準備するので仕方がないでしょう。夫は松茸狩りが趣味、日本からの希望者があれば時折ご案内する。今年も希望者があったが、法要とかで不参加となり、結果論だが行かれなくてよかった。せっかく行って収穫なしではガッカリでしょうから。

アメリカの多くの州も日本同様天候不順だったようだ。松茸さんたち、時期を逸すまいと慌てたのでしょう。それにしても日本の今夏の天候は異常でしたね。この23日、道路に蝉の死骸をよく見かける。地上に出て1週間のはかない命を全うできたのかな。天を向いて大往生している蝉ばかり見かけるが。(彩の渦輪)