かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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友達の倒産は私に無関係なのに

2009-07-12 | 事例
友達からの借金、返済出来なかったばっかしに友達は倒産しました。
その関係で私も倒産する事は、間違い有りません。
私の基を作ったのは私の判断です。判断が正しかったか、
経緯を筆に取ります。

20名の旋盤屋。注文主は大手の精密工業です。
4-5年前までは12億の年商も今では2億になってしまいました。
其れも、以前のような内示は少なくなり、注文が出ないと
読めなくなって居ます。

銀行借入、2行から1億3000万。
リスケをして今では金利とも月70万の返済です。

銀行はもう貸しません。
愚痴をこぼしたら、友達が「貸してくれる。」と云うのです。

「お前のことだ。1200万くらいならば回してもよいよ。
 返済期間は特に決めないからな。」
兄弟のように付き合っている奴です。
本当に助かります。

今は20名で月商2000万弱。営業利益で毎月50万の赤字です。
此れに金利がありますから80万は赤字でしょう。
リスケをして居ても若干の元金は払っていますから毎月現金は、
100万以上は不足です。

しかし、絶対に親友に迷惑は掛けれません。
其れを知って居るから彼も背一杯用立ててくれるのです。
幸い、どん底は通り過ぎた気がします。
先月も今月も其の前を上回った数字です。
其の上に万一のことがあっても大丈夫のように、工作機械を担保に
提供する事を 内心で決めています。
此の借りたお金が無くなる頃は仕事も復活してくるでしょう。

こうした私の考えが間違っていないか、無料相談を探して2軒に
問い合わせました。
「貴方の考え通りです。貸せるところならば何処からでも
 借りて企業の存続を図るべきです。ましてや動産担保も
 お考えならば言う事有りません。其の契約書私のところで
 作ってあげましょうか。」
司法書士の答えです。

「貴方がどうしても借りたい、そして迷惑を掛けないというならば、
 機械類に集合物譲渡担保を組んで必ず確定日付を貰いましょう。
 尚お金の受け渡しは、第3者に納得されるように、銀行を通じて
 置きましょう。書店で契約書の本を見れば必ず雛形がありますから
 ご自分で出来ます。」
とコンサルタントの言です。

しかし、未だ続きます。
「しかし、私はその方と貴方が親しいほど、借りることは賛成出来ません。
 貴方の電話だけの判断になりますが、今の貴方のやり方では不良債権に
 なる公算が非常に大きいと思います。
 
 貴方は先ほど今以上のリストラは、工場機能を失うから出来ないと
 言いましたが兎に角今金利を払っても黒字体制に為らない限りは、
 会社の存続は危険です。お金を借りるより、返済を止めましょう。
 金利も止めます。

 それで銀行と話してください。
 銀行がNOといえば倒産の可能性が強いと思います 
 が、完全に仕事が出来なくなるまでは時間が有ります。
 大丈夫。貴方の生活くらい、いろいろ手を打てます。
 この方が生き延びる実現性は大きいと思います。」

私は丁重に断わりました。
「銀行とやりあうことは今は全然思っておりません。
 譲渡担保の件は大変参考になりました。
 有難うございました。」

銀行に更なるリスケ等頼まず、友達から借りて凌ぐことに決定しました。
詐害行為を注意しつつ、お金の流れを気をつけて借りたお金が無く為るまでの
流れを作ったのです。
此れで会社が持ち直れば私の判断は正しかったのです。

4ヶ月無事すぎたとき、親友が血相を変えて飛び込んできたのです。
「あのお金、少しでもよい、返してもらえないか。」
「冗談じゃあない。1円も無いよ。」と言いながら事情を聞くと
 彼の最大の得意先が民事再生法を申請したとの事です。

私に返せる筈がありません。
友達も、倒産防がどうしたとか騒いで居ましたが、急なことで
いろいろ間に合わず、不渡りを出してしまったのです。
その間、1度も私には催促や恨みがましい言葉は有りませんでした。
人のよい彼は直ちに破産を依頼したのです。
全くの想定外のことでしたが、何も責められなかったことが胸に刺さって居ます。

友達が私に譲渡担保付でお金を貸してあることは、弁護士に知れることに
なったのです。

弁護士は返済か、機械の売却かを私に要求してきました。弁護士は、
中古工作機械を扱っている処を知って居るからそちらに声を掛けると
言って居ます。機械を取られれば勿論業務の続行は、無理です。
そして廉価での処分となりますから、残債務の請求が破産管財人から
有りそうです。

あの時、コンサルが薦めた通りにしておけば、こんなようにならずに
済んだでしょう。
でも私は言いたいです。
「今回、こうなったことは、私の見通しの悪さが原因ではない。」


 


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