「銀行と言った言わないの争いです。
裁判になれば負けるでしょうから何かよい手が有りませんかね。」
今は非常に少なくなって居ますが、まだこの種の争いは有るみたいです。
銀行との争い。
4年前に有った長い争いを思い出します。
1行員が、万一起こる損失補償のメモまで書いて取引をやったのです。
此のメモは勿論銀行は否定しました。しかし、金融庁はそのメモを認めたのです。
珍しい事件のために今もよく覚えて居ります。
ゴルフ会員権売買業者の彼がD銀行に狙われたのです。
土地を買って貸しマンションを作りなさいというのです。
堅い彼は断り続けました。
銀行担当者は、銀行の便箋に目の前で書いたのです。
「万一個の件で後日損失を起こした場合は銀行として責任を負います。」
短いながら自筆です。署名捺印をして彼に渡したのです。
「こんな物、正規の保証ではないな。でも其処まで言うならば。」
ついに陥落しました。
こうして4億3000万の借入が成立し、銀行の世話で、貸しマンションは出発しました。
しかしその頃既に賃貸物権の凋落が問題になって居ました。
素人のマンションでしかも地の利がよくありません。急速に落ち込むのも早く、返済不能となりました。
彼は躍起になって再建に取り組みましたが駄目です。
銀行がマンションを引き取り、借金を帳消しにしてくれるのが一番よいです。
彼はあのメモを振り回しました。
支店では誰も相手にしません。
頭取にも訴えましたが当社の相談窓口に相談してください。」という返事ばかりです。
弁護士も「収拾策の相談ならば出来るが、これで裁判に勝つ事は不可能だよ。」と相手にしません。
そんな時に会ったコンサルタントから「金融庁に持ち込んでみましょう。と薦められたのです。
金融庁も、最初は相手にしませんでした。
しかし彼が、「担当はこれまで書いて、損失は掛けないと言ってくれたのですよ。」
と云って、メモを見せた時に初めて反応しました。
「コピー、預からしてくれないかな。」
次の日に、金融庁からFAXが入りました。A4番で上の半分は、メモのコピーが写って居ます。
下のほうに「これは本物と判明しました。正式に銀行が約束したと言えましょう。ただしそうした事は
当事者か裁判所が決めることであり、金融庁は其処まで立ち入りは出来ません。
唯銀行を指導する立場ですので、その意味からも今後この事件を見守って行きたいと思います。」
FAXには送り人の金融庁の文字までが入って居ます。
彼は意気高く銀行に乗り込みました。金融庁から何か言われたのか、態度が全然違います。
しかし支店長の口から出た言葉は思いがけない言葉でした。
「私ども、入金が無い得意先を何時までも支店においておく事は出来ないのです。近く、RCCに譲渡せざるを
得ません。勿論此の事はよく申し伝えます。」
RCCに引継ぎなど有りませんでした。最初は強い姿勢のRCC真相がわかるにしたがって、対応に困ったらしいです。
この頃は、彼は金融庁の文字の入ったFAXの重みを感じていました。天下御免の手形の様な気がして居ました。
RCCは彼が此のメモと金融庁を持ち出すと全員がうんざりです。
そこでRCCは之をほかのサービサーに譲渡しようと思い、彼に伝えました。
彼は拒否です。
でもRCCは懸命です。
「普通ならば本件を和解にするならば、われわれは800万以上を頂かないとなりません。それ以下には
出来ないのです。でも他のサービサーならば此の半分でも十分に出きると思います。」
RCCは和解するにも、立場上あまり廉価では出来ません。
しかし金融庁が知っているならば、高くも出来ないでしょう。
和解をしたくも出来なかったのではないかと思って居ます。
そのころはあのマンションも売却でき、純損失は1億6000万でした。
彼は月に2回くらい訪問して同じ話を繰り返して居ます。
此の話に終止符を打ったのはあのコンサルタントでした。
「幾ら書付が有っても、やった貴方も責任は取らなければなりませんね。少なくても今までに
入った家賃程度の額か、それに一寸プラスしませんか。
其れと、恐らくあなたは直ぐに金融庁だ。書付だ、などの事を持ち出しているでしょう。
相手が最も嫌うことです。
250万位で、和解になれば、メモの原本から何まで一切お返しして、
金融庁及びどこにも報告も他言もしませんと言ったら、態度が変わりますよ。」
それから直ぐに和解に成りました。
和解額は200万でした。
此の和解額に行員のメモの効果が有ったのかどうかわかりません。どう解釈したらよいでしょうか。
でもこんなメモは2度とお目にかかれないと思います。
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裁判になれば負けるでしょうから何かよい手が有りませんかね。」
今は非常に少なくなって居ますが、まだこの種の争いは有るみたいです。
銀行との争い。
4年前に有った長い争いを思い出します。
1行員が、万一起こる損失補償のメモまで書いて取引をやったのです。
此のメモは勿論銀行は否定しました。しかし、金融庁はそのメモを認めたのです。
珍しい事件のために今もよく覚えて居ります。
ゴルフ会員権売買業者の彼がD銀行に狙われたのです。
土地を買って貸しマンションを作りなさいというのです。
堅い彼は断り続けました。
銀行担当者は、銀行の便箋に目の前で書いたのです。
「万一個の件で後日損失を起こした場合は銀行として責任を負います。」
短いながら自筆です。署名捺印をして彼に渡したのです。
「こんな物、正規の保証ではないな。でも其処まで言うならば。」
ついに陥落しました。
こうして4億3000万の借入が成立し、銀行の世話で、貸しマンションは出発しました。
しかしその頃既に賃貸物権の凋落が問題になって居ました。
素人のマンションでしかも地の利がよくありません。急速に落ち込むのも早く、返済不能となりました。
彼は躍起になって再建に取り組みましたが駄目です。
銀行がマンションを引き取り、借金を帳消しにしてくれるのが一番よいです。
彼はあのメモを振り回しました。
支店では誰も相手にしません。
頭取にも訴えましたが当社の相談窓口に相談してください。」という返事ばかりです。
弁護士も「収拾策の相談ならば出来るが、これで裁判に勝つ事は不可能だよ。」と相手にしません。
そんな時に会ったコンサルタントから「金融庁に持ち込んでみましょう。と薦められたのです。
金融庁も、最初は相手にしませんでした。
しかし彼が、「担当はこれまで書いて、損失は掛けないと言ってくれたのですよ。」
と云って、メモを見せた時に初めて反応しました。
「コピー、預からしてくれないかな。」
次の日に、金融庁からFAXが入りました。A4番で上の半分は、メモのコピーが写って居ます。
下のほうに「これは本物と判明しました。正式に銀行が約束したと言えましょう。ただしそうした事は
当事者か裁判所が決めることであり、金融庁は其処まで立ち入りは出来ません。
唯銀行を指導する立場ですので、その意味からも今後この事件を見守って行きたいと思います。」
FAXには送り人の金融庁の文字までが入って居ます。
彼は意気高く銀行に乗り込みました。金融庁から何か言われたのか、態度が全然違います。
しかし支店長の口から出た言葉は思いがけない言葉でした。
「私ども、入金が無い得意先を何時までも支店においておく事は出来ないのです。近く、RCCに譲渡せざるを
得ません。勿論此の事はよく申し伝えます。」
RCCに引継ぎなど有りませんでした。最初は強い姿勢のRCC真相がわかるにしたがって、対応に困ったらしいです。
この頃は、彼は金融庁の文字の入ったFAXの重みを感じていました。天下御免の手形の様な気がして居ました。
RCCは彼が此のメモと金融庁を持ち出すと全員がうんざりです。
そこでRCCは之をほかのサービサーに譲渡しようと思い、彼に伝えました。
彼は拒否です。
でもRCCは懸命です。
「普通ならば本件を和解にするならば、われわれは800万以上を頂かないとなりません。それ以下には
出来ないのです。でも他のサービサーならば此の半分でも十分に出きると思います。」
RCCは和解するにも、立場上あまり廉価では出来ません。
しかし金融庁が知っているならば、高くも出来ないでしょう。
和解をしたくも出来なかったのではないかと思って居ます。
そのころはあのマンションも売却でき、純損失は1億6000万でした。
彼は月に2回くらい訪問して同じ話を繰り返して居ます。
此の話に終止符を打ったのはあのコンサルタントでした。
「幾ら書付が有っても、やった貴方も責任は取らなければなりませんね。少なくても今までに
入った家賃程度の額か、それに一寸プラスしませんか。
其れと、恐らくあなたは直ぐに金融庁だ。書付だ、などの事を持ち出しているでしょう。
相手が最も嫌うことです。
250万位で、和解になれば、メモの原本から何まで一切お返しして、
金融庁及びどこにも報告も他言もしませんと言ったら、態度が変わりますよ。」
それから直ぐに和解に成りました。
和解額は200万でした。
此の和解額に行員のメモの効果が有ったのかどうかわかりません。どう解釈したらよいでしょうか。
でもこんなメモは2度とお目にかかれないと思います。
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