かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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保証協会と不動産担保

2013-08-06 | 事例
「貴方は、担保提供して銀行から借りていますね
 ただし、プロパーも有りますが、保証協会付きの方が多いです。
 所が担保は保証協会には登記はされて居らず、銀行のみですね。

 けれどもこれは、銀行と保証協会とで担保を分け合って居るのです。
 必要が有れば、登記は何時でも直す事は出来ます。 
 其の配分は、必ずしも借入額の比では有りません。

 分けあっているばかりか、その順位も決めているのです。
 例えば最初500万まではプロパーが取り、其のあと1000万を保証協会、次の幾らを又
 プロパーと云うような分け方にしたり、或いは最初から債権比率で分けるとか、その時
 実務に困らない方法で決めています。

 代位弁済後、確定登記と云って、此の担保を話し合いの通り、銀行から分けて、保証協会が正式に登記します。
 
 之を知っておくという事は、其の担保を今後守るという意味で非常に大切です。
 今まで無条件に競売になると諦めて居た不動産が、又使えるようになります。
 事前に此の担保の分け方を知っておけば、最悪の場合の手が打ち易いですね。 
 此の配分は、銀行は嫌がって教えないところも多いですが、保証協会は殆どが教えて
 呉れます。
 貴方も一度保証協会から教わって置くべきですね。
 ホテルが駄目だ何て言わなくて済むかも知れませんよ。

 貴方のご商売、ホテルがまだ商売が続けることが可能か、或いは不可能で売却しなければ成らないかの結論は、此の担保状況で判断出来ます。」

彼の長い説明が終っても社長はすっきりした顔をしません。
「ホテルはもう直ぐ代位弁済に成ります。そうすると現在はホテルの抵当権者は銀行だけですが、
これが確定登記で、銀行とホテルとに分かれるわけですね。其れは当然のこと解かります。
 それが何故、ホテルの存続と関係あるか解からないのです。」

「実例で説明しましょう。
 此のホテルの不動産、今8000万と言われて居ます。
 8000万で買い取れば抵当権者が何であれ問題は起こりません。貴方はホテル経営を続行できます。
 買い戻すのに現金が必要で、けれど持って居ません。
 ですから抵当権者が二人の様な場合は先ず買戻しは出来ず、諦めるしか有りませんが
 抵当権者が一人で、その人が待ってくれれば売却の必用もなく貴方はホテル経営が実行
 出来ます。
 貴方の場合も、担保の最初の8000万を保証協会かプロパーの一方だけが担保設定者で
 その人が売却を待ってさえ呉れればその間ホテルは続行できます。」
  
彼の説明は続けます。
担保権者がプロぱーの場合は難しい。此の場合は必ず処分します。そしてサービサーに
残債を譲渡しますが、たといサービサーに担保が移っても直ぐに売却されます。
担保権者がプロパーならば、不動産が有利になる事は有りません。

ただし保証協会は、債務者が今後も此の商売をやって頑張るから暫く不動産を売却しないで下さいと頼めば、殆どOKです。
ほかの人では駄目です。今までの商売の続行に限ります。

此のホテルは3000万がプロパー、1億3000万が保証協会付きです。
当初の担保が、保証協会8000万、次に3000万はプロパー、さら続いて保証協会になって居ます。
保証協会が競売はしませんと云った時、第2のプロパーも売却はできなくなります。
無剰余と言いますが、配当がない場合は、競売もできないのが普通です。

ですから、若し事前に之を知っていれば、不動産がなくなるなんて、いらいらしなくとも
肝心の不動産は有るとして債権出来るのです。」

一般にプロパーがない保証協会付だけの借入の時は不動産を宛てに出来ます。
永久ではないでしょうが相当有利に使えます。

この点だけは保証協会は有り難いと何時も思っています。


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8月5日(月)のつぶやき

2013-08-06 | 事例


リースが払えない。倍の42回にして貰った。其れも払えなくなった。
一寸は払えというリース会社の条件も払えない。
引き上げになるかも知れないが、その時は断固拒否の予定。
相手も勝手に入り込んで引き上げもできまい。
リース物件の引き上げと云う強制執行は有るだろうか。其の手順は?