かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

交渉代行人

2013-08-22 | 事例
「私、本人ではありません。以前の会社で監査役をやって居り、会社の清算は最初から
 社長と二人でやっています。
 本来でしたら、社長がお電話申し上げるべきですが、こんな仕事が続いて社長も少し鬱症状が現れてきました。
 代わりに私が一切の交渉をしたいのですが如何でしょうか。」

もう平成17年から放って居るサービサーです。
これ以前は社長と二人して何回も交渉をしています。
その都度「5000万で無いと和解には応じられない。」と素っ気無いです。
「少し放って置こう。」と何にも連絡は取りません。相手からもなかったのです。

ほかの債務は全部片付きました。後は此処と保証協会だけです。
せめて此処だけを片つけると、社長は第2会社の社長に復帰出来るでしょう。

交渉の機会を窺っていたら、いきなり29行の銀行を差押えられました。
兼ねてから用心はして居ましたから実害は有りませんでした。
逆に、之を機に一気に和解をしようと決心したのです。

「本件の当事者は社長さんだけです。貴方は当事者では有りません。
 社長さんとの交渉は、難しいですか。」
2言3言の会話後、サービサーは中座しました。上司との打ち合わせでしょう。
「解かりました。それでは最初と最後だけは社長さんとの打ち合わせにして下さい。
 交渉ごとは貴方にお任せします。
 最初、全てを貴方に任せると言って頂き、最後に此の和解で了承しました、の
 一言づつが有れば結構です。」
「では社長が先ずお伺いすればよいですね。」
「イヤ電話で結構です。」

電話で本人確認も代理人の確認もするらしいです。
どんなことをするのかと思って居たら、なんの事はない、名前を確認しただけです、
それでも結果は代理交渉が出来ました。
事実社長は体調を崩して居りましたし、私のほうが最初から交渉に接していただけに
全ての数字や経緯を知っていて便利だった為です。

一番難しいと思って居たサービサーが何とか出来る範囲で交渉が済みました。
社長と私は気を良くし、ついでに保証協会もきれいにしようと意気込んだのです。

保証協会は代位弁済に成った平成16年の時は社長と二人で出かけています。
月に1万の支払いも其の時に決まったのです。
今では保証協会サービサーに依託され、交渉人に関しては、厳しく、本人以外は全て断りとも聞いて居ります。
「あの五月蝿いサービサーだって、結局は代人でもよかったじゃあないか。
 保証協会だって同じように攻めればよいだろう。」
先ず私の電話です。

「今後のお支払いの件ですね。まことに申し訳有りませんが、そのことでしたら、
 先ずご本人から電話を頂けないでしょうか。
 ご本人以外は私の方でも何にも喋れないのです。
 よろしくお願いします。」
堅い態度で、当人以外ならば、取り付く暇は有りません。

仕方なく当人に電話をさせました。
「堅いったらありゃしない。絶対に当人でなければ駄目だと言うの。
 では二人でお伺いしますと言ったら其れもNOさ。当事者だけ一人で
 御願いしますの一本槍。どうかしているね。」
でも仕方ありません。当人が電話しないと和解には成りません。

しかし一旦当人が電話をすると、後は何と言うことも有りません。
さらさらと和解交渉です。交渉代理人なんて全然不必要でした。
何で双方が最初これに拘ったか、意味が有りませんでした。

此のときは、10年前に私が主体になって交渉をした相手でした。
そのために、私が最初電話をした時も、メモして有ったのか、私を直ぐにわかってくれました。
それだけに私が交渉を続けるのが一番良いと思ったのです。

一緒に同行した事でこんな事も有りました。
仲間同士集まって経験談を語りあう、債務者の勉強会が有ります。
其処に出た債権者とコンサルタントのカップルが言って居ました。
「サービサーとの交渉に先生に出て頂いたものですから債権額が4割に縮小されました
 これも先生のお陰です。」
聞いていた私は思ったものです。
「コンサルタントが陰で指示をし。債務者が交渉すれば、此の話1割くらいで十分に纏まった話だ。
 コンサルタントが自分のよいところを見せようとして同席したばかりに高くなった。
 サービサーもそうせざるを得なかったのだろう。」
以前RCCが、「債務者でない人が同席すると我々も用心して高めに言いますよね。」
と云って居たのを思い出します。

今でも代行、または同行を依頼される話は絶えずあります。
無理してもそうした方が自分の収入から考えるとはるかに良いでしょう。
そして依頼者は、事実が解かりませんから満足します。
其れは飛んでもない背徳行為と云う気がします。

何事も自分で出来る。又時代もそうなってきて居る。そう心したいものです。


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8月21日(水)のつぶやき

2013-08-22 | 事例


先祖代々の不動産を取られるならば文句も言いたい。
全部銀行からの借金で買った不動産、事業が失敗すれば銀行に取られると言うより戻すのは当たり前。
其れを自宅だけは残したいと頑張る。銀行からの借金で買った物だからと云うと俄然態度が違ってくる。
銀行の手先と怒る。一旦手にすればそんなものか。