赤福をはじめ、伊勢周辺にはいろんな餅菓子があります。参宮前の茶屋はもちろん、伊勢までの街道にも餅屋さんが点在し、その道のりは餅街道と呼ばれるほど!
「太閤出世餅」も、古くから参拝客に人気のお餅の1つ。
神宮周辺の土地の太閤検地を免除するなど、神宮への信心が厚かった秀吉は、参拝の折に茶屋の焼き餅も好んで食べていたのだとか。下層階級から天下の太閤まで上りつめた秀吉の大出世にあやかり、「太閤出世餅」と呼ばれることとなったのが、この焼き餅です。
焼き色がややうすめで、中はなめらかな粒あんの焼き餅。小ぶりで、あっさりと食べられますよ。1枚ずつ、丁寧に手焼きしているんですって。餅菓子の割には、少し日持ちがするのでおみやげにも。 が、やっぱり出来立ても食べてみたかったな。
おはらい町の奥にある「へんばや商店」の「へんば餅」も名物です。
かつて、参宮街道の宮川のほとりに茶店があったとき、この茶店で参拝客が馬を返してお参りに向かったことから、ここのお餅が「返馬餅」=へんば餅と呼ばれるようになったそうです。
まん中が白ぬきなのが、独特!そしてツヤツヤのお餅!
お餅もあんこもやわらかめ・・・なのはトレハロース入りだからかな?もしかしたら、昔とちょっと食感が違うかもしれませんね。
2個で¥140と、庶民的なお値段!
へんばやさんに、「さわ餅」(2切¥240)もありました。
たしか、お隣の松阪の餅菓子です。
平たくのしたお餅で、あんこを包んだもの。長時間持ち歩いていたから、つぶれてカタチがイマイチになってしまった・・・。先にお餅を切っておいて、それからあんこを包むVer.もあるみたい。
白餅とよもぎ餅の2種類あります。大ぶりなので、2つも食べると満足感いっぱい! 昔の人のおなかも、十分、満たしてくれたでしょうね。
こちらは、勢乃國屋さんの「神代餅」。
節句などの時期に神様にお供えしているよもぎ餅を一口サイズにしたもの。弾力のあるしっかりめのお餅です。中は粒あん。
この「神代餅」は、お店では午後には売り切れるという人気のお餅。おはらい町の手前にある茶房山中さんでも、お茶とセットでいただくこともできます♪
伊勢茶とのセットでは、お湯をポットでいただけるので、何杯も自分でお替りができますよ。しかも、またこのお茶がおいしいんだな♪ 香ばしいのに甘さもあって、苦みも少なく。何煎でもおいしくいただけます!自分でもびっくりするくらい、飲みましたよ(笑)。お茶とのセットで¥300です。
伊勢神宮周辺は、検地もなく年貢も免除されたいたため、米が手に入りやすく餅菓子も豊富だったとも言われています。赤福以外にも、こーんなにたくさんお餅があるとは!
伊勢神宮にお参りにできたこともありがたいですが、たのしいおやつさんぽにもなりました❤
太閤餅 HP
へんばや商店 HP
勢乃國屋 神代餅 HP