北海道知事の会見のバックボードに気になるものが・・・
ウポポイ
一体何?と思われた方も多いのでは?
ウポポイとは、北海道白老郡白老町にある「民族共生象徴空間」の愛称。主要施設として「国立アイヌ民族博物館」、「国立民族共生公園」、「慰霊施設」を整備しており、アイヌ文化の復興・創造・発展のための拠点となるナショナルセンターである。「ウポポイ」とはアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味している。*Wikipedia より
沿革
1997年(平成9年)に「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律(アイヌ文化振興法)」(2019年(令和元年)廃止)が施行してアイヌ文化の伝承活動の裾野拡大に向けた取り組みを展開していたが、アイヌ文化の伝承者が少なくなり、アイヌ語や伝統工芸など存立の危機に直面している分野があるほか、アイヌの歴史や文化について日本国民の幅広い理解が進んでいないという基本的な課題も未だにある。このような背景から2009年(平成21年)の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」報告において「民族共生の象徴となる空間」の整備が提言され、アイヌ文化を復興・創造・発展させる拠点であり、先住民族の尊厳を尊重した多様な文化を持つ社会を築いていくための象徴として複合的な意義や目的を有する空間を整備することとなった。
なお、当初の開業予定日は2020年(令和2年)4月24日であったが、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、同年5月29日に一旦開業を延期した。その後も5月29日の開業予定を凍結し、新たな開業時期は未定とした。地元住民を対象とした内覧会を開催後、国土交通省は感染症対策の基本的対処方針や各種ガイドラインに基づく取組みを十分に講じた上で記念式典を7月11日に開催し、翌日の7月12日に開業すると発表した。*Wikipedia より
日本の公教育では、アイヌ民族の認識が教科書記述に端的に表れています。
19世紀当初から20世紀後半まで、日本の中央政権は、アイヌ民族に対し同化政策を押しつけました。それでも明治期から第二次世界大戦敗戦前まで使用された国定教科書にはアイヌを「土人」と表し(行政用語ではM11から「旧土人」)、基本的にはアイヌは先住民族との認識 の下で公教育を進めてきました。戦後は、一転して国籍を持つ者「国民」としてだけで把握し、その民族的属性やそれら集団に対する配慮を欠くこととなりました。アイヌ民族については、戦後2~30年、行政サイドでは無施策のまま過ぎ、追って生活格差是正の一環としての施策が現在まで続いています。わずか20年程前まで、ほとんどの日本国民がアイヌ民族は同化されたあるいはその誤ちにも気づかない、「単一民族国家」幻想を蔓延していました。
和人とアイヌの不幸な過去の歴史を乗り越え、それぞれの民族の歴史や文化を相互に尊重する多文化主義の実践や人種主義の根絶は、人権思想を根付かせ発展させようとする国連システムの取り組みに符合します。日本のアイヌ民族についてもこれからの取り組みが大切です。*https://www.ainu-assn.or.jp/ainupeople/history.html より
現代の「日本」にいたるまで、「単一民族国家」幻想が蔓延しており、北海道(北方領土含む)・サハリン・千島列島に先住民としていた「アイヌ民族」、沖縄の「琉球王国」と複数の民族・文化圏が存在していたことは明らかなのに、蓋をしていた。
当然そこには「民族差別」もあったことだろう。特に「アイヌ民族」に対しては。
「歴史をちゃんと知ること」はとても大事。
いつか「ウポポイ」にも行ってみよう。
今年の7月12日にオープニングイベントを行ったにも関わらず、それほどの話題はなかった。コロナ禍の影響があった?とはいえ、少し残念な話である。
ウポポイPRアンバサダーとして、俳優の「宇梶剛士」さんなどが就いている。
大阪だからか?もう少し情報発信も必要なのかも?