「農林1号」
日本のイネ品種。イネ品種としては初めて農林登録された。後にコシヒカリなどの品種の交配親に用いられ、多数のイネ品種の祖先となっている。
1931年(昭和6年)、新潟県農事試験場で並河成資・鉢蝋清香により育成された。寒冷地用水稲であり、極早生種で食味もよく多収量品種であった。耐冷性を持つことで1934年(昭和9年)の東北地方の冷害での被害が少なかったほか、多収性を持つことで第二次世界大戦中・戦後の食糧生産に貢献した。このことにより、多くの人を飢餓や栄養失調から救ったとされる。
*Wikipedia より
おいしい新潟米の元祖「農林1号」
「農林1号」は水稲で初めて農林登録をされた第1 号品種で、正式には「水稲農林1号」と命名されています。これが開発されるきっかけとなったのが、新潟米が昭和の初めまで、"鳥またぎ米"と呼ばれ、病虫害に弱く、実りも少ないと評価されていたことでした。この事態に対応するため、新潟県農事試験場(現新潟県農業総合研究所)では米の品種改良に努め、試行錯誤が繰り返されました。そして昭和5(1930)年に「森多早生」と「陸羽132号」の交配から新品種が誕生し、翌6(1931)年「農林1号」と名付けられました。
病虫害に強く、収量が多く、食味・品質ともに良い「農林1号」は、生産者はもちろん、消費者にも受け入れられ、それまでの新潟米の評価を徐々に変えていきました。そしてこの「農林1号」が後のコシヒカリの父となり、その後開発された「こしいぶき」、そして新品種「新之助」へと、その遺伝子が受け継がれているのです。
*https://shinnosuke.niigata.jp/rice.html より
*農研機構HP より
現在はほぼ流通していません。
一部で販売されている「農林1号」については、種子交配が純粋であるかどうかは不明です。
研究用・保存用として農業試験場などにはあるようですが。