「佐土原ナス」
宮崎県の伝統野菜「佐土原なす」。江戸時代から宮崎県の佐土原町を中心に栽培され、そのなめらかな口当たりと品のいい甘さで地元民に愛されてきました。しかし、病気に弱く栽培が難しいこと、また色や形が不ぞろいであることなどから、栽培する農家は徐々に減っていき、戦後にはだれも作らなくなった「幻のなす」です。
2000年、県の保管用の種から、たった4粒のみを発芽させることに成功。2005年には佐土原なす研究会が発足しました。はじめはうまく栽培できず、形も良くなく小さくて、色も今のようなキレイな薄紫色は出なかったと話してくれたのは、佐土原なす研究会会長の浜口さん。研究会の方々の努力の甲斐あり、今では少しずつ生産量も増え、佐土原なすは見事復活を遂げました。
おいしさでは昔から評価されていた佐土原なす。その食感はとても瑞々しく、口のなかでとろけるような柔らかさ。ふわっと広がる特有の上品なナスの甘さと心地よい舌触りが大変格別な逸品です。
*http://www.apcompany.jp/info_food/post-21.php より
「佐土原なす-さどはらなす」
【生産地】宮崎市佐土原町・西都市・新富町
【特徴】長なす。果色が薄い紫色です。夏期には、さらに薄い紫色になる上に形の揃いが悪い。新潟の焼きなす、久保なす、鉛筆なすなどの地方在来種のルーツだとされる。
【食味】焼くととろけるような肉質になる。
【料理】焼きなす、煮びたしなど
【来歴】長なすの代表格として江戸時代から同地区で盛んに栽培されてきたが、色や形など外見重視の消費者ニーズに合わず、1980(昭和55)年頃に一度市場等から姿を消した。その後、地元の種苗店から委託されて佐土原ナスの種子を保管していた宮崎県総合農業試験場が、宮崎市の農家・外山晴英氏に試験栽培の話を持ちかけ、2002(平成14)年に栽培を開始。しかし、半数は実が太らず出荷できなかったが、残り半分を直売所で販売したところ「美味しい」と評判だった。そこで、外山氏は、地元の農家仲間に声をかけて栽培面積を少しずつ拡大し、2005(平成17)年には「佐土原ナス研究会」を設立し、現在、宮崎市を中心に約1.3haで栽培されている。
【時期】4月~11月
*https://tradveggie.or.jp/45-miyazaki/#i-11 より
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