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<みかん> 石地フリー

2022-09-27 07:16:56 | 果物

 「石地フリー」-中生温州みかん

 1967年に広島県安芸郡倉橋町の石地冨士清氏が自園の杉山温州の苗木のなかから発見した。浮皮の発生が少なく,食味の良い温州ミカンであることが明らかになり,2000年11月7日に品種登録された。

 高接ぎおよび苗木とも接ぎ木部分には台負け現象がみられる。ウイルスフリー樹でも同様の症状がみられることから,この現象は本品種の特徴。結実前は枝葉の生長が旺盛だが,結実を始めると,葉が小型化したり新梢が短くなって,樹勢が低下して隔年結果しやすい。

 着色は10月中旬から始まり,11月中旬には完全着色する。成熟期は11月下旬から12月上旬である。果実は中玉で,果形はやや球形である。じょうのうは早生温州よりやや硬い。

 収穫時の果実糖度は12度程度で,クエン酸含量は1.00%以下となる。果汁中の糖組成は杉山温州に比べて果糖の割合が高いため,糖度計が示す値よりも甘味を強く感じ,食味は非常に良い。夏期に多雨傾向の年でも,平年に比べて極端に糖度は低下せず,同時期の他品種に比べて食味は良い。また,成熟期の減酸は良好だが,酸が下がりすぎず適度な酸味が維持され,食味の低下が少ない。

 浮皮の発生がきわめて少ない。成熟期の多雨高温によって,他品種で浮皮が発生しても,石地ではみられない。

 石地フリー苗木の生育、果実調査をお願いしていたみかん園の石地フリー樹を見に行く機会が訪れた。

 11月29日でも、まったく浮皮しておらず、素晴らしい甘さ。栽培試験をお願いした弊社初めての石地フリー接木苗。当初は、樹勢が強すぎてうまく結実できるか心配だった。

 この園主より電話をいただき「2年連続で素晴らしい果実が採れた。」との報告を聞いた時の安堵感は今でも忘れられない。
当初は「石地」と「石地フリー」両方の生産を続けてきました。この園主と会う機会があり、「土を選ばない石地フリー1本のみの販売にするべきだ。石地より良いところはあるが、悪いところはない。」という言葉を頂き、石地フリー1種の生産に切り替えた。

 現在大きな問題となっている浮皮現象。それを解消した画期的品種。但し根部が非常に弱かった。それをフリー化して解消、完璧な中生品種になった。

*http://www.ykken.jp/14680284197046 より


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