「020 KIKOF」
KIKOF(キコフ)は、東京を中心に様々なクリエイションを行うKIGIと滋賀県の職人たちが集まってできた組織であるマザーレイクプロダクツが共同で立ち上げたプロダクトブランドです。
2009年、マザーレイクプロダクツは滋賀県に発足されました。滋賀県は日本で一番大きな湖である琵琶湖があることで有名です。670.25k㎡という日本一大きな面積を持ち、満々と水を湛える豊かな琵琶湖の周辺には、数多くの職人たちが陶器・縮緬・麻・木工・漆・仏具などの製造業を営んでいます。8世紀末から19世紀にかけて日本の文化の中心だった京都の隣に位置する滋賀県には、京都の城、寺、神社などで飾ったりする品物や、使うための道具類を生産する工場や職人さんが、数多く存在していました。
近代化が進み、製造業に携わる工場や職人さんの後継者が年々減ってきているという社会問題は、滋賀県に限らず日本中にある各産地の悩みでもあります。
このような背景から、現代のライフスタイルにあったものづくりをしていこうと、立命館大学の佐藤典司先生を中心に発足したのがマザーレイクプロダクツです。
KIGIとマザーレイクプロダクツは、伝統工芸と長年培ってきた産地の技術に、現代の思想をもったデザインを取り入れることで新しい波を起こしたいと、ブランドKIKOFを発足しました。
そして2014年の秋、1stプロダクトとして陶器を発表して商品化することができました。続いて家具・布製品などを発表し、現在、滋賀県のものづくりの力を活かしたプロダクトブランドとして、少しずつ活動を広げています。
今後は、琵琶湖が生んだ水の文化、滋賀の豊かな風土や人々の恩恵に預かるべく、またこのブランドを永く多くの人々に愛されることを願って、私たちは一歩ずつ着実に歩んでいきたいと思っています。
*https://kikof.jp/ より
「推薦コメント」
地元の伝統技術を活かし、現代に合う伝統工芸品を開発するプロジェクトのもと、通常はろくろを回して造形するところ、紙のような形にするため、石膏型を使った鋳込み成型に挑戦。信楽焼の可能性を拡げる物作りでもあります。-川上典李子
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