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< 郷土料理 > 長野 たなばたほうとう

2025-01-28 10:16:25 | 郷土料理

 「たなばたほうとう 」

 主な伝承地域 松本地域

 主な使用食材 中力 粉、小豆、ごま、きなこ 

 歴史・由来・関連行事
 西に北アルプス、東に美ヶ原高原が望める松本市は、長野県のほぼ真ん中に位置する山岳都市。松本城の城下町として栄え、歴史を感じる風情ある街並みは、「松本市景観百選」にも選ばれている。街と田舎がほど良く共存する松本市は、街中から少し離れればのどかな田畑が広がる。山を見つめ、自然のうつろいを感じながら暮らす長野県では、年間行事が月遅れや旧暦でおこなわれることが多い。松本地域では、七夕行事は月遅れの8月7日におこなわれており、厄払いを意味する紙や着物でつくられた七夕人形を縁側に吊るし、ほうとうやまんじゅうを供える風習が江戸時代頃から続いている。松本地域周辺では、以前はどこの農家でも小麦をつくっていたもので、原料の小麦がとれる時期がちょうど七夕と重なっていたことから、七夕につくって供えるようになったといわれている。「七夕ほうとう」は、ほうとうと呼ばれる小麦粉でつくった太い麺に小豆あんやきなこを和えたもので、松本地域では、この時だけの特別な料理として食べられている。また、「七夕まんじゅう」は、月遅れの七夕に供える風習が安曇野地域でも残っており、小豆あんを包んだ新小麦でつくった七夕まんじゅうをつくって神様に供える。

 食習の機会や時季
 月遅れ8月7日の七夕料理として食べられている。人形に着物を着せて軒下に吊るし、収穫した野菜や果物などと一緒に、ほうとうやまんじゅうを供えて食べる風習がある。

 飲食方法
 練った小麦粉をのばして麺状にし、小豆あんやきなこをまぶしていただく。ほうとうは、よもぎが入ったものもあり、おやつとして食べる。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 今も七夕の季節には家庭でつくられている。七夕の季節になると、ほうとうがスーパーマーケットに並び、保育園の七夕行事におやつで出されることもある。松本市では月遅れの8月7日に七夕のまつりが開催され、街中が七夕一色になる。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/tanabata_houtou_nagano.html より


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