てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

ショック療法

2010-05-09 14:39:00 | 暮らしと生活
 “一生物”と大切に16年間愛用している腕時計がある。社の周年行事の一環で香港出張中に、その記念にと求めたもの。

 手巻き時計で、腕にはめた時から日に5秒ほど進む。てっきり紛い物を掴まされたと思い時計屋へ持ち込んだ所、店主から「1日に-1~+10秒の範囲の誤差は許容範囲で、正真正銘に間違いはない」と太鼓判を押され安堵したものだ。
 にも拘らずこの僅かな誤差が気になり、ずっと電波時計で秒針を合わせるのが日課となっていた。

 購入して10年目である今から6年前、オーバーホール(30,000円)とゼンマイの交換(10,000円)をしたが、進みがちな秒針は相変わらずで今日に至っていた。

 それが先般の松山ドライブで道後温泉本館での風呂上がりに、家内が貴重品ロッカーから取り出す際、葦ぶきの床に落としてしまった。不覚を取ったことを大いに悔やんだものだが、以来この時のショックが幸いしたのか、不思議とピタッと合うようになった。
 精密機器だけに意図して落すなど論外だが、今回に限っていえば図らずもショック療法が奏効したようだ。先ずは偶然の産物ながらハッピーエンドとなった。災い転じて福となすとはこのこと。
コメント (9)
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