〈リバイバル・アーカイブス〉2024.7.8~7.22
原本:2023年7月28日
2023年7月23日 8:20 富田林市加太 智福山 龍雲寺(りょううんじ)(黄檗宗)の大賀蓮
大賀一郎博士が2000年以上前の縄文時代の遺跡から発見された蓮の実から発芽・開花させた古代ハス。
ここの大賀蓮は1970年の大阪万博の日本庭園に植えられた大賀蓮の株分けと聞いた事があります。
別の池の白い蓮。
午前に咲き、午後には閉じます。3日間咲いては閉じ、4日目には開いたまま散ってしまうそうです。
色々な種類の蓮が植えられています。龍雲寺の夏の風物詩。
今年は花数が少なく開催が危ぶまれましたが、いくつかは咲き、地元の方々の協力もあって開催の運びとなりました。
今年はあまり花が見られません。
例年の蓮(昨年度)
でも元気を出して、本堂前で開催のご挨拶。
多くの地元の方の協力と参加で開催されます。
きょうは普段着のご住職。90歳を超えてもお元気です。
蓮の茎のストロー。大小の穴が通っています。
これで細かいシャボン玉が作れます。
蓮の葉のお茶。
お茶を注ぐと、あら不思議! 茎からお茶が出てきます。こうしていただくと、健康・長寿に効き目があるとか...
葉っぱの芯のところに小さな穴をいくつか開けますと、茎の管を通って下のコップにお茶が...
シソジュースも同じ。おいしくいただきました。
こちらは蓮の実です。
蜂の巣のような蓮の実に、ドングリのような大きな種子がかくれています。この種子は食べれるそうです。
殻は固いので取り除きます。
これらの展示や実験は「理科少年・少女」には最適ですが、残念ながら今年はお子様が少なかったです。
蓮の葉の不思議。水玉のようになり、濡れません。撥水スプレーをかけたように濡れないわけは?
すべすべに見える葉には100分の1ミリほどの小さな突起が無数に並び、実はデコボコしています。その一つ一つの小さい突起の表面にさらに小さい突起が無数に並んでいます。
人間の目では確認できないミクロの突起が無数にあることで、水滴と葉との接着面が小さくなり、また、突起の間の空気がクッションのように下から水滴を支えることになります。すると、水滴は葉の表面に留まることができずに、コロンと転がり落ちてしまいます。これが、蓮の葉の超撥水効果(ロータス効果)だそうです。
蓮にとってこの葉っぱが必要であるのは、泥水をかぶりやすい環境に生えながら、転がった水滴がゴミや汚れを道連れに葉から滑り落とし、いつもきれいな状態でいられるからです。
葉っぱが泥で汚れていると光が妨げられ、光合成がうまく行えません。さらに、葉の気孔が詰まると呼吸ができずに枯れてしまいます。そこで蓮は進化の過程でこの超撥水効果を手に入れたのですね。里芋の葉っぱなんかも同じです。
お子様にも楽しんで貰えるようにと「輪投げ」。大人も結構楽しんでおられました。
地域の皆さんが毎年協力して開催してきた伝統行事。末永く続けて行けたらいいですね。
蓮は泥水がないと育ちません。
水底の泥の中から育つことから「蓮は泥より出でて泥に染まらず」と称えられ、古くから神聖な花として尊ばれてきました。その花の大きく、高貴な形と美しさもひときわです。
蓮華=極楽浄土の象徴として清らかさが引き立ちますね。
(中華料理の)レンゲ=蓮の花弁が似ているから。
龍雲寺本堂内の仏像も蓮華(蓮弁)の上に坐ったはります。
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写真撮影:2023年7月23日
2023年7月28日 林 保夫(HN:アブラコウモリH )
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