富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!「ええとこ富田林」

大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

じないまち 後の雛まつり2024

2024年10月14日 | イベント

2024年10月12日 15:13 富田林市富田林町 奥谷家住宅

 

じないまち交流館 今年で18回目になる「じないまち 後の雛まつり」。

 

じないまち展望広場 「重陽の節句(旧暦)」の頃に、長寿の願いと虫干しを兼ねて菊花といっしょに飾る江戸時代からの風習やそうです

 

旧暦の9月9日。 「九」という陽数の極(きわみ)である数が重なることから重陽(ちょうよう)と言うそうです。

 

じないまちのくすのき 交流館近くの「バンザイ」をしたくすのき。

 

きらめきファクトリー 受付カウンターにもお雛さま。

 

10月12日 15:02 じないまち和楽 野点茶会や生け花教室、さらに夕方にはジャズライブも催されます。

 

旧田中家住宅 国登録有形文化財。 昔、中国では奇数を陽の数とし、陽の極である9が重なる9月9日は大変めでたい日とされ、菊の飾り、その香りを移した菊酒を飲んだりして邪気を払い長命を願うという風習があったということでです。

 

興正寺別院 国重要文化財 寛永15年(1638)建設の本堂は386年の歴史を感じさせます。

 

仲村家住宅 府指定文化財 仲村家住宅の来客用玄関。必要なときにのみ玄関を開けます。

 

仲村家住宅の虫籠窓(むしこまど)  古風な虫籠窓と蔓柏(つるがしわ)の軒丸瓦。

 

まちかどのお雛さま。

 

田守家住宅 じないまちの民家で2番目に古い18世紀中頃の建物です。

幕末の俗謡に「一に杉山、二に佐渡屋、三に黒さぶ 金が鳴る」の「黒三(くろさぶ)」です。木綿商が3位にランクイン。代々の当主 黒山屋三郎兵衛のお名前にちなみ「黒三」と呼ばれていました。

 

割りに質素。 質実さ見える富田林の旧家。


翌日の日曜日に旧杉山家住宅で「石上露子忌」が開催されました。

 

10月13日 13:21 旧杉山家住宅

 

前日の「後の雛まつり」のお雛さま。

 

2024年10月13日 13:26 多くの方が受講されました。

 

「石上露子を語る会」が共催されています。

 

この和歌は露子が日露戦争、南山の戦いの時、近隣の若者 瀧谷房吉の戦死の報を聞いて詠んだそうです。明治三十七年七号『明星』1904年7月

この戦争では南河内において多くの方が戦死されました。

 

講演:「翔(と)んだ(与謝野)晶子・翔(と)ばなかった(石上)露子」 奥村和子さん

 

サックスとピアノ演奏:Swing MASAさん & 大西日道子さん

 

「(日露戦争の)戦いで、今宵は誰が戦死するのかと思うとなんともいえず寂しく、私の髪を吹いて過ぎる風のかなたに目を凝らす。」

私はこの歌は露骨な反戦歌ではなくて、戦死者やその家族のさびしさ・はかなさ・悲しみとこの先一体どうなっていくのであろうということを「髪ふく風の行方見まもる」とし、婉曲に案じているように思えてきます。

 

日露戦争が1904年2月に勃発します。遼東半島の金州、南山で激戦が続き、多くの戦死者が出ました。

そして露子は明治三十七年七号の月刊文芸誌「明星」(与謝野鉄幹 主宰)に夕ちどり作「あこがれ」の五首の第二作目としてこの歌を投稿しました。

ところが、そのわずか2か月後に与謝野晶子が長詩「君死にたまふこと勿れ」を掲載(明治三十七年九号)し論議を呼びます。

露骨に反戦を歌うこの長詩は2か月前の「明星」に掲載された石上露子の「みいくさ」の和歌に触発されて発表されたとみることもできるのではないかと思います。

石上露子が先ですね。

 

じないまち交流館のお雛さま。

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写真撮影:2024年10月13日

2024年10月14日 アブラコウモリH 

 

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