〈リバイバル・アーカイブス〉2024.5.13~5.27
原本:2023年6月8日
2023年6月1日 9:52 大阪狭山市岩室 狭山池
狭山池西岸から見た龍神社 むこうは金剛山。
きょうここで特別の神事があります。
満々と水を湛える狭山池 龍神社の神事です。
10:00 龍神社の管理をされている狭山神社の宮司さんにより執り行われます。
参集は狭山池土地改良区(狭山池の水利を被る地域)のみなさん。
池の中にある祠に向かい、お祓いをされます。
狭山池の龍神伝説
夫婦である2匹の龍神(大蛇という説もある)は雄が粟が池(富田林市)、雌は狭山池と夫婦別々で住んでいました。
雌の龍神が毎夜、夫のもとに通うのですが、その巨体で田畑の作物はなぎ倒され、運悪くそこに居合わせた人や牛馬を丸呑みにしながら行くので、人々は困り果てていました。
村人たちは話し合いの末、夫の龍神を狭山池に迎えて一緒に住んでもらおうということになりました。
そして、狭山池に祠を建て、粟が池の龍神をそこに導きました。
その祠が、龍神社で狭山池の雌の龍神が住み、向かい入れた粟ケ池の雄の龍神が住んでいたのは龍神淵だという伝説です。
龍神淵 直径27m、深さ5mのすり鉢状の大きな窪み。2020.2.1
狭山池が干上がっても、龍神が暮らせるよう幕末に人為的に大きな窪みを作りました。
龍神社については詳しいことはわかりません。水をつかさどる龍神さまを祀る神社のようです。
すでに幕末の安政5年(1858)に龍神淵が作られていたので、神社の創建はさらに古いことと思われます。
現在も欠かさず祭礼がおこなわれているのは凄いこと。
狭山池の恩恵とそれを作った先祖に感謝をこめて。
山の幸、海の幸をお供え。
狭山池は町の中央のオアシスであると共に、生活の糧を支え続けている存在です。
日本最古のため池とされる狭山池。築造1400年を誇る自然と人智を感じる水面(みなも)です。
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撮影:2023年6月1日
2023年6月8日 (HN:アブラコウモリH )
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