2023年5月16日 12:59 くすのきまち歩き 今年度第2回「ごりやくめぐり とんだばやし 錦織~彼方(おちかた)」
富田林市彼方の古民家を活用した複合ショップ、「古民家 彼方」で。
富田林百景から応援スタッフとしてお二人がが参加していただきました。
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9:00に近鉄 滝谷不動駅に集合。
すぐの東高野街道(ここでは東高野街道と巡礼街道は同じ道)沿い、神南辺道標。
現役の道標では富田林市最大。神南辺大道心隆光による道標は河内・和泉・大和を中心に75基以上あります。
「すぐ 満き尾山」「すぐ 葛ゐ寺」「右 瀧谷山江 十丁」「堺 発起 神南邊/施主 何某」と記銘されています。
ここは中薬師。手前は若宮地蔵。 江戸後期はここが東高野街道の南の入口。
あわせて賽の神 村の入口で邪気(厄・疫病・災難)をはらいます。
真ん中のたくさんの小さい丸石が賽の神です。
泥掛け地蔵(右)と脳天地蔵
村の入口にあって邪気をはらうお地蔵さま。錦織にはお地蔵さまが多く、10カ所に存在します。
聖音寺(しょうおんじ)
崖(中位河岸段丘崖)の上に立つ聖音寺。楠公さんの身代わりになったという伝説を持つ本尊の如意輪観音像(口伝 矢疵(やし)観音)があります。
ここには「牛瀧さん」石殿、「稲荷」祠、「金毘羅大権現」祠があり、「人丸塚」「太神宮灯籠」、「金毘羅大権現」灯籠、「秋葉大権現」灯籠などいろいろな石造物が集められています。
大阪大谷大学のキャンパスにある耳薬師を見学。
一見地蔵さまに見えますが、耳の病気に霊験あらたかな「耳薬師」さまです。
大学側のご好意でもとからあった場所に今もおられます。
そのあと、博物館へ
大阪大谷博物館に立ち寄り、企画展を見学。
「椿井文書をめぐる人々ー拡散する偽文書」
椿井文書とは、江戸時代後期に椿井政隆(1770~1837)が創作した偽文書群の総称で、その多くは中世に作成されたという体裁をとります。営利目的で依頼を受けて偽文書を作成したことに驚きました。
学芸員の方に解りやすく解説をしていただき、理解が深まりました。
植物園で桑の木を発見!
桑の実に見入る参加者。そういえば童謡「赤とんぼ」の一節に、
「夕やけ 小やけの 赤とんぼ 負われてみたのは いつの日か
山の畑の 桑の実を 小篭に摘んだは まぼろしか」とありますね。
ここで集合写真。いい天気でよかった。
大谷大学から滝谷不動駅方面へ
あまり知られていませんが途中から廿山道(吉野道)に合流し、錦織の中心部で廿山道と旧東高野街道が交差します。
その交差点には文化11年(1814)の「大峯三十三度・・・」と読める大峯供養塔があり、前面の脇に「よしの、たきだに」と読める道標を兼ねています。
富田林市彼方の古民家を活用した複合ショップ、「古民家 彼方」。
本格ネパール料理やこだわりのどら焼きなど4つのお店が入店されています。
- ネパール食堂ミト
- いさをのどら焼き
- Un Village(アンヴィラージュ):ガラス食器や、雑貨などを販売
- イヌマル商店:愛玩動物の食と雑貨、ワンちゃん同伴OKのランチやカフェ
村の北側のはずれにある西国三十三度満願供養塔。ここは上ノ太子道と言われている街道筋で近くにお地蔵さま(道標地蔵)もあります。
河内や泉州、紀州 紀の川右岸に多く存在する西国三十三度満願供養塔。西国三十三度行者の三十三回満願を記念して建てられた供養塔で、全国に百数十基現存しています。全国と言ってもそのほとんどが、南河内、和泉、紀伊に集中し、特筆すべきことは富田林市にはその内24基あり、その数は市町村で全国一です。昭和40年代まで、行者さん(御三度さんとかオセタさんともいいます。)が村の有力な旧家に来られてお背板をご開帳しお祈りされました。
春日神社に着きました。昼食の後は少し疲れ気味、参道の階段がえらい。
「ここから上は、もうあがれないわ。」と渋るみなさん。お詣りした後、コースをショートカットして彼方地区の町中を見学して帰路に着きました。
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撮影:2023年5月16日
2023年6月9日 (HN:アブラコウモリH )
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