2016.4.30 14:42 堺市堺区香ヶ丘町5丁 浅香山配水場
浅香山配水場はツツジの通り抜けで有名です。
「浅香山浄水場」で親しまれていますが、現在浄水はしていないので、正確には「配水場」ということになります。
みごとなつつじの花ですね。白に、うすいピンク、濃いピンクと、色鮮やかです。
ことしは1週間ぐらい早いそうで、つつじ祭りが始まったばかりなのに、もう咲き終わっている花もありました。
ことしのつつじまつりは、4月29日(金・祝)から5月8日(日)までです。お早い目に、お越しください。
かつての浅香山浄水場は明治43年(1910)に、すぐ横の大和川から原水を取水し、浄化していました。その後、大和川の水質の悪化に伴って昭和53年(1978)に取水を中止しました。
そして、大阪広域水道企業団から送水された浄水や堺市内の他の配水場からの送水をいったん浅香山浄水場で受水したのち、受け持ちのエリアに配水しています。
つつじは、かつての浄水場の沈殿池の堤防の法面に植えられていたもので、今も一部法面が残され、昭和31年(1956)より、毎年通り抜けがこの時期に行われています。(2011年 東日本大震災の年は中止)
樹齢70年近いつつじが500本、新しく植えられたつつじ約2000本が600mの法面に所狭しと植えられている姿は圧巻ですね。
ヒラドツツジという、よく見かける品種です。つつじの中では早く咲く品種で、花も葉も大きく、見栄えがします。
古くから長崎県平戸市で栽培されてきたことが名前の由来とされ、1712年出版の『和漢三才図絵』にはすでに「ヒラドツツジ」の名で紹介されています。
色の混ざり具合にいろいろ変化があっておもしろいですね。
まっしろも、きれいです。
まんだらも、きれいです。
堺の歌人 与謝野晶子の歌碑がありました。鮎が泳いでます。
かつての浄水場時代の大和川からの取水口
平成24年(2012)からは、浄水場敷地内の一部に常時散策可能な「浅香山緑道」が整備されたことにより、これまでの開花時期だけの期間限定開放から、常時つつじを楽しめる環境へと変わりました。(大和川沿いの部分)
ですから、緑道については時間に関係なくいつでも見られます。
むらさきのクサフジがたくさん生えている大和川の遊歩道周辺
地上28m この影はなんでしょう? 流れは大和川
ゆったり流れているようにみえる大和川ですが、実は流れを調節するために人工的に瀬になっている箇所があります。はるかにハルカス。
すごい高さですね。配水池の屋上からみると下の浄水場跡が小さく見えます。法面のつつじがよく解ります。
遠くからも高架配水池・・・池に見えない・・・が、見えます。
見学ツアーでは、この池に昇ります。最後は脚にきます。階段で13階建分、28mの高さがあります。
これが池です。大きなタンクが2つ。淀川を水源としている大阪広域水道の水道水を貯めています。
浅香山配水場には高架配水池と従来の半地下配水池があります。ソーラーパネルのあるところは、半地下配水池。
JRの電車が行き交います。大和川の大カーブのところ。
上町台地の続きの標高の高い地域(浅香山付近)を横切るために、大和川は手前で一旦方向を南に変え、そしてここで大きく北流します。上町台地を掘り下げると土質が硬く、大きな労力が必要なので、距離を稼ぐため、長さを確保しながら、川の流れがスムーズに流れるよう工夫されています。江戸中期の土木技術の粋がここにもみられますね。
配水池へは、大阪広域水道のポンプ圧で、ポンプアップしなくても、自然に貯水されるそうです。
電気代ゼロですね。年間870万円の経費節約になるそうです。
下から高架配水池(池というよりは、塔ですが...)を望む。
配水場見学ツアーは、 5月8日(日曜)まで開催されています。高架配水池(平成24年完成)を見学できます。
元沈殿池の法面。これが見事に見える理由かな...
三色の混ざり具合がとてもみごとです。これは同じ木から色違いの花が咲くこともあるので、よく混ざった感じがするのかもしれません。ヒラドツツジの特徴ですね。
どちらも、「浄水場」と書かれています。長年慣れ親しんでいるからかも...
撮影日:2016.4月30日
2016.5月4日 ( HN:アブラコウモリH )
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