2021年4月24日 10:27 堺市美原区今井192 大寶山 法雲禅寺
山門を入ると、山のようなつつじに圧倒されます。
ここ法雲禅寺は黄檗(おうばく)宗のお寺です。
黄檗宗は日本の三禅宗のうち、一番後の江戸時代に始まった宗派。江戸時代初期に来日した隠元隆琦禅師(1592 - 1673年)を開祖とします。 明からの帰化僧 隠元禅師は1654年に日本にインゲン豆を伝えたことで知られています。本山は、隠元の開いた宇治市の黄檗山万福寺。
法雲禅寺は、黄檗三傑の一人で隠元禅師の弟子、慧極道明(えごくどうみょう)禅師によって、寛文12年(1672)に開山された禅宗の黄檗宗の中本山格の寺です。
大雄寶殿(本堂)
もう少し詳しく言うと、もともとこの地には空海開基といわれるの神福山長安寺という真言宗の大寺院でがありましたが、元和6年(1620)に、狭山池の堤防が決壊し、その下流の付近を流れる西除川の洪水により、お寺が流失したそうです。
本堂の扁額
その後、明暦年間(1655-1657)頃に、曹洞宗の僧・宗月が、長安寺の寺地を今井村中から譲り受け、寛文11年(1671)に地中より観音像を掘り出し、草庵に安置して再興したと云われています。
ほぼ満開のつつじ。ことしはつつじも早い。
そして翌、寛文12年(1672)に、宗月は宇治・黄檗山万福寺の開祖の隠元禅師の弟子である慧極道明禅師に寺地と寺を譲り、寛文13年(1673)に慧極は幕府の許可を受け、寺号を大宝山法雲寺と改め、黄檗宗の寺となったということです。
赤と白のコントラストがきれい。葉っぱが見えないほど咲いています。
本殿横の複雑な伽藍配置の中庭に咲くつつじ
本堂前の天王殿横のつつじの高垣に圧倒されます。
黄金に輝く厄除大観音
境内の手入れされた楠に調和するつつじ
背が高く圧倒される存在感のつつじの高垣、迷路のようです。
だいたいどこからでも見れる観音様
台座を入れると10mもある大観音像
本堂の背後に北條氏狭山藩の墓所。第11代藩主北條氏燕(うじよし)の墓があります。
見とれて時間の過ぎるのも忘れてしまいます。
今年も参拝させていただきまして、ありがとうございます。
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写真撮影:2021年4月24日
2021年4月26日(HN:アブラコウモリH )
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