〈リバイバル・アーカイブス〉2022.2.28~3.14
原本:2017年3月14日
2017年3月11日に、富田林市本町(旧 大字毛人谷(えびたに) 元町)において、正一位 五六七(いむな)稲荷大明神の初午(はつうま)行事が行われました。
正一位 五六七稲荷大明神
稲荷神社は全国に約4万社。京都市伏見区の伏見稲荷大社が総本社です。伏見稲荷によると、和銅4年(711)の旧暦2月の最初の午の日に、祭神が稲荷山(伊奈利山)の三箇峰に降りたという故事から、稲荷神を祭る祭事が行われるようになったとされています。
旧暦2月は、今の暦でいうと、2月下旬から3月半ばにあたりますので、ここ五六七稲荷では、この時期に行なわれています。
もともとは稲荷神は農耕の神様ですが、江戸時代になると商売の神様としても認められるようになりました。
稲荷大明神横の役の行者様
ここ旧毛人谷村でも大峯講の「毛栄組(けいえいくみ)」が大峯詣りをされていました。
稲荷さん入口右の「愛宕山夜燈」
火伏の神様 愛宕山信仰の灯籠です。ここ旧毛人谷地区でも昭和30年代まで、有志で「愛宕講」がありましたが、今はなくなりました。
ブログ 愛宕山夜燈と愛宕山 2016.12.17.
【メイキング初午行事】
8:40 準備開始
稲荷様の前にお供えする祠を組みます。
8:56 ほぞを組んで行きます。檜材なので重い。
9:10 とりあえず祠の完成。お供え台は3段の雛段に...
そういえば、きょうとあすの二日間、おとなりの富田林町では、「とんだばやし雛めぐり」がおこなわれています。
じないまち雛めぐり 富田林寺内町 2017 2017.3.12
9:35 提灯の飾り付けも終わりました。
稲荷の入口右に毛人谷地区の郷蔵(ごうぐら)があります。郷蔵は江戸時代、全国的に存在した米蔵で年貢を一時的に貯蔵するために 造られたものでしたが、幕末になると飢饉に備えて米を備蓄したと云われています。
いまは米ならず、防災用品と初午の道具を置いています。
9:36 そうこうするうちに準備がほぼ完了しました。
10:11 近くの三輪玉教会から巫女さんがお出ましになり、お祓いをしていただきました。
現在、毛人谷村方(旧村の有志の方)で行事の運営をしていますが、参加される方が減って困っているそうです。
いつまでも続いてほしいものです。
☆お稲荷さんに祀られる稲荷神のお使いが狐です。
狐は油揚げが大好物。お稲荷さんには、油揚げ・いなり寿司などをお供えします。ここでも、油揚げがお供えされていましたが、撮るのを忘れました。
2017年3月14日 (HN:アブラコウモリH )
御利益がありそうです